めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

大絶滅恐竜タイムウォーズ(草野原々著)の感想

ものすごいものを読んだ。

大絶滅恐竜タイムウォーズ (ハヤカワ文庫JA)

大絶滅恐竜タイムウォーズ (ハヤカワ文庫JA)

 

凄まじすぎて感想を書かずにはいられない……なにこれ……。

とりあえずひとつ言っておきたいのは表紙の可愛い女子高生たちは詐欺だということです(盛大に褒めてる)。前作「大進化どうぶつデスゲーム」では女子高生たちが女子高生らしくさまざまな関係性を生きてたんですけど、今回は路線で言うと「これは学園ラブコメです。」に近いと思います。

女子高生たちは今回「大進化どうぶつデスゲーム」を読んで、それぞれのキャラクターを演じている……というハチャメチャな設定でして、しかも前作あれだけ涙ちょちょぎれる陽美ちゃんの犠牲が描かれたというのに今回はみんなサクサクっと死にます。「いやサクッと死にすぎだろ?!?!サラダせんべいかよ!!」という感じ。

いや、キャラクターはとりあえずお話の中ではそれほど重要じゃないのです。何故なら女子高生たちは前作を読んで自分の生活や交友関係を確認してるわけで、いかようにも置き換えられるというか、とにかくキャラクターがストーリーの原動力というより空中殺法みたいなストーリーにキャラクターが振り回されている感じです。

女子高生がヤモリみたいに進化して塔を登るとか、宇宙からワニが攻めてくるとか、カオスもほどほどにしろという感じです。前作はまだカオスじゃなかったのかとショックを受けました……。

時間を自在に移動して、何故か2020東京オリンピックが出てくるとか、衝撃の展開すぎて読みながら「はあ?!?!」ってなってました(盛大に褒めてる)。

あといちいち出てくるパワーワードな……カオス極まりない……そして進化した恐竜(鳥)についての詳細すぎる説明。変なところが細かすぎる……。

 

とにかくこの衝撃は読んでみないとわからないのではないでしょうか。ぜひ読んでほしい、そして「はあ?!?!」とキレ散らかしてほしい(盛大に褒めてる)。

あとツッコミどころはちゃんと太字になっているので安心して読めるね!(なんのフォローにもなっていない)。

というかこれって超実験作なのではないでしょうか。こんな小説初めて読んだ、という感想がいちばん大きい。

カオスでありながら理路整然としているのがいかにもSFですよね。ちなみに今回もシグナ・リアは出てきますがそれほどムカつかないかな……今回は全キャラクターの主張がストーリーに呑まれてる感じです。

 

この作品、解説がついているのですが、その解説がとにかくわかりみが深い。これもう文芸じゃないすよ。カオスの世界すよ……。

筒井康隆御大がかつて「賞は小説と呼べるものに与えたい」と言われてビッグタイトルを逃したという逸話がありますけど、果たしてこの「大絶滅恐竜タイムウォーズ」は小説なんでしょうか。女子高生たちの感情の描写はすごく希薄ですし、ストーリーも予想外の展開の連続(だいぶマイルドな表現)で、まともな小説として読むとかなり「はあ?!?!」なんですけど、繰り出されるパワーワード、たたみかける超展開、それらがとにかく凄まじい圧で、読むのを止められないというすごい作品でした。

読まなきゃ分からないですよこれは。こんなブログ読んでる場合じゃないです。「大絶滅恐竜タイムウォーズ」を読むべきです。

ただ読む人を選ぶものではあるかなと付け加えておきます。表紙のような女子高生の楽しいイチャイチャを期待したらアカン。こいつらシロアリ食べますからね……。

 

てなわけで大変よい読書でござんした。まだ頭の中がグルグルしている……。

 

次は何を読もうかな〜。

最近LINEノベルで読んだものまとめ(その10)と、かのこちゃんとマドレーヌ夫人(万城目学著)の話

最近ちゃんと本を読めていない……反省。頑張って読みます。

 

ではLINEノベルで読んだものまとめいってみよう。

ぼくと魔女式アポカリプス (電撃文庫)

ぼくと魔女式アポカリプス (電撃文庫)

 

とてもダークで面白かったです。ラストはまさにアポカリプス……!

砧川さんがせつなすぎて辛かったです……。

 

つぎ!

俺を好きなのはお前だけかよ (電撃文庫)

俺を好きなのはお前だけかよ (電撃文庫)

 

「僕」から「俺」への主人公の切り替え方がすごい。コスモス先輩とヒマワリちゃんが概ねひどい。そしてパンジーもっとひどい。

パンジーは絶対メガネ外したら……系列だと思ってたという期待を裏切らないお約束。

なにより構成の巧みさにびっくりしたのでした。

 

つぎ!

ヴァルハラの晩ご飯 ~イノシシとドラゴンの串料理~ (電撃文庫)
 

主人公が食材という凄まじい展開。しかも生き返る。

北欧神話の面白さが詰まってました。あと主人公のムッツリ加減がとてもよい。

LINEノベルでは1ページあたりが長くてのんびり読んでるとチケット溜まりすぎるのが難かな……。

 

つぎ!

異世界の医療事情に現代の医大生が立ち向かうお話です。

ヒロインの魔法医・コーディが可愛いです。主人公が流行り風邪をダイコンとハチミツで治したら次は何の野菜でやるんだと言ってくるのおかしいw

 

つぎ!

藍坂素敵な症候群 (電撃文庫)

藍坂素敵な症候群 (電撃文庫)

 

可愛いタイトルとは裏腹に超シリアスで「騙されたちきしょー!!」ってなるやつでした。いや面白かったけど。

ヒロインの運命が残酷すぎてショックでした。「しゅじゅちゅしなくちゃ!」ってそんな可愛く言ってるけどめっちゃ残酷ですこれ……。

でも笑えるツボを要所要所で押さえてたので不快感はそんなになかったかな…

 

いまは「ゼロから始める魔法の書」と「ミニチュア緒花は毒がある。」と「SE-Xふぁいる ようこそ斎条東高校「超常現象☆探究部」へ」と「Hello,Hello and Hello」を読んでおります。

中学の朝読書みたいで楽しいです。

 

あ、それから、編集者さんに勧められてこれ読みました。

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)

かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (ちくまプリマー新書)

 

明るくて分かりやすいよい児童書でした。かのこちゃんが指しゃぶりの癖を治す顛末とか、マドレーヌ夫人(猫)から見た世界とか、実に面白い。

とてもさっくり読めてよかったです。小学一年の女の子の出会いと別れの話。刎頚の友w

楽しい読書って感じで嬉しかった……。ラストは不思議な後味でした。万城目学いいな!

 

そんな感じでした。

 

ドラえもん大長編の話その6とドラえもん2巻の話

不要不急の外出はするなというお達しが出ておりますが、本屋で散財したくて買ってきました。

なおこの記事のタイトルですけど、以前は大長編だけ2作ずつ書いていたので作品とナンバリングが違います。

ドラえもん (2) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん (2) (てんとう虫コミックス)

 

あれ、大長編のほうが電書だ。

それにしてもドラえもんはいいなあ。

まずは大長編のほうですけど、子供のころ気づかなかった「ニムゲ」が人間をもじってニムゲであることに気付いてなんてメッセージ性があるんだと驚きました。

環境破壊とか温暖化とか言われ始めたのっていつからなんですかね……。動物たちの理想郷を侵略する人間というのは、まさにいまの世の中ですよね。

で、大長編はどれを読んでも思うんですけど、ツカミから本題までめっちゃ速度ありますね。読者を子供と想定しているためですかね。

あと個人的にはジャイアンがゴリラの漁師さんに「ゴリ郎」呼ばわりされるのがおかしくて仕方がないwあとゴツゴーシュンギクってなんだw

とにかく今回もとても面白かったです。

 

で、単行本のほうですけど、レジェンドひみつ道具のアンキパンがでてきておーってなりました。

「ロボ子が愛してる」過激だ……この時代からロボットを恋人にするという発想はあったんですね。現代の二次元を思わせる。

「うそつきかがみ」凄まじすぎてめっちゃ笑いました。のび太くんのママがひどいいじられ方だw

「タイムふろしき」これもレジェンドですよね。スネ夫のママの欲深さw

「オオカミ一家」深いですね……のび太くんの優しさよ……のび太くんは勉強も運動も苦手ですけど、弱いものを守ろう、と思える子なのですね。

で、「地下鉄をつくっちゃえ」がとてもロマンのかたまりでして、こういうの超好き〜!!となりました。オチもとてもよい。

「タタミのたんぼ」とか「勉強べやの大なだれ」とかはある種VR的なものなんですかね、タタミのたんぼのほうはリアルにイネをつくるわけですけど、イナゴまでいるというのがすごく凝っているなあと。無農薬。

 

というかドラえもんって一話あたりがすごく短くて、星新一ショートショートみたいですね。

ひみつ道具がツカミとオチを兼ねるのはすごいプロット力ですよね。これだけのことをやるのはすごいですよ。こういうものを毎月何本も捻り出せる脳みそすさまじい。

子供のころはなんとも思わないで「面白いなあ」と読んでいましたが(単行本じゃなくて文庫のテーマ別シリーズですが)、これを作り出す力は異次元だなあと思います。

これからもちょっとずつ買おう。

 

てゆかドラえもんのコミックスお値段良心的すぎません??二冊買って千円からお釣りくるってどういうことですか。

これからもちょっとずつ買おうっと。

鹿男あをによし(万城目学著)の感想

久々に紙の本の感想です。

これ。

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)

鹿男あをによし (幻冬舎文庫)

 

すごく面白かったんですけど、読み終えて一発目の感想は「鴨川ホルモーとおなじ味する!」でした。

主人公はちょっと神経質な「おれ」で、大学の研究者なのですが、教授に「きみは神経衰弱だから」と言われて高校の臨時教師になることになり、奈良の女子校に赴任します。

そこで喋る鹿にとあることを頼まれて、その任務を遂行することになるのですが、そこからいろんなことが起こる……というお話です。

 

女子校の生徒でちょっと問題児な堀田という女の子が出てくるのですが、彼女もストーリーに大きく関わってきます。女子校の姉妹校の、大阪の学校、京都の学校とのスポーツ対決が軸に(ただし凄いオチが……)なるのですけど、そこで堀田さんは大活躍します。

堀田さん、なかなか可愛いんですよね。生意気で。

あと京都校の通称「マドンナ」という先生がなんとも言えない魅力。それから「おれ」の、職員室で隣のデスクの藤原君が好きです。かりんとうw

教頭のリチャードがすごく面白いです。まさかの仕掛けのある登場人物で、ラストは度肝を抜かれました。

 

高校の先生の熱血ストーリーと思いきや、卑弥呼やら十二支やら深いものが織り込まれていてとても面白かったです。

主人公は鹿に印をつけられてまさに鹿男にされてしまうんですけど、それは自分にしか見えない……と思いきやとある方法で誰にでも見えるようにできるんです。そこから後の展開がすごい。

奈良の鹿、京都の狐、大阪の鼠というなんともオタク心をくすぐるトレードマークがこんなに深いとは。それから郷土史研究家というものの業の深さよ……まあ邪馬台国がからめばそうもなるか……。

 

なんていうか読み終えて最初の感想が「鴨川ホルモーとおんなじ味する!」だったわけですが、そういう「作家の味」みたいなものがしっかり感じられて楽しい読書でした。

人から勧められた本てなかなか読む気が湧かないんですけど、「もうちょっと読んだらやめよう」と思って読んだら最後まで読んでた感じです。面白かった!

 

やっぱり藤原君が好きなんですよね、かりんとう……。遺跡マニア……。

奈良にはロマンが詰まってますね、一回行ってみたいです。ちなみにわたくし、修学旅行は仮に高校に通ってても沖縄だったんですよね……中学は東京、小学校は函館でした。

奈良のお寺の面白さは元仏像フリークの母から聞かされていて、いつか行きたいけどお寺見学したら拝まなきゃいけないんだよなあ……と偶像崇拝はできないのでした。でも奈良公園で鹿に囲まれてみたい。

そういや中国からの観光客が減って奈良公園の鹿がすごく荒ぶっているとテレビでやってたのですが、ツイッター上の奈良県の人は「あれが普通」と言っていて、なにを信じたらいいのかわからなくなっています。動物はおやつをくれる人が好きだからなあ……。

 

ちなみに今回は図書館で借りて読んだのですが、人気作だけあってめちゃめちゃ本がぼろっちかったです。もっと丁寧に読めよ。

しばらく万城目学の著作を読んでみようと思います。

 

ここから先は雑記なのですが、最近アニメの「映像研には手を出すな!」をとても楽しく観ております。金森氏が好きです。よく見ると美人。

映像研、妄想が形になって現れる様子がワクワクするんですよね。あと浅草氏と金森氏がごくごく当たり前の高校生なのもよい。一方、水崎氏がコインランドリーでクレカ使おうとするの面白い……。

あと「スカーレット」やばいです。ヤバみ全開の展開ヒリヒリします。来月には終わっちゃうのかあ。

麒麟がくる」もわかりやすくていいですね。時代劇!!って感じのチャンバラシーンたまらない。

 

そんな感じです。

最近LINEノベルで読んだものまとめ(その9)

はい、最近読書というとLINEノベルになりがちです。紙の本読まなきゃ。

LINEノベル、楽しいんですけど前のページに戻ってセリフや表現の確認ができないのが辛い。つい読み飛ばしがちになってしまう……。

 

ではいきます。

妹はサイコパス (LINE文庫エッジ)

妹はサイコパス (LINE文庫エッジ)

  • 作者:瀬尾順
  • 出版社/メーカー: LINE
  • 発売日: 2019/12/05
  • メディア: 文庫
 

これめちゃくちゃ面白かったです。はちゃめちゃ。アクロバティック。ジェットコースター。

妹・彩恋サイコパスでめちゃめちゃお兄ちゃん大好き、というのはありがちに見えて突き詰めるととても深いネタでした。

凄まじい展開には圧倒されました、続き読みたい!幼なじみとか友達も細かくよいです。あと勘違いの理由のオチが凄まじい。

 

それから。

人類の未来は英雄ガチャで決まるらしい (LINE文庫エッジ)

人類の未来は英雄ガチャで決まるらしい (LINE文庫エッジ)

 

これもすごく面白かったです。どういうソシャゲなんだ……。

そのまんま、英雄をガチャって戦争をする話なんですけど、排出される英雄がみんな美少女なのはなぜだ……エルたんが変態だし宗歩たんが強い。あと主人公ガチャ運なすぎて笑う。それからはわわちゃん可愛いな……。

半端なオチだったので続きが読みたいです。ガチャで銀河征服するの見たい!!

 

それから、

ロウきゅーぶ!(2) (電撃文庫)

ロウきゅーぶ!(2) (電撃文庫)

 

これも読みました。

なんというか最初のやつが熱くて面白かったのでそれには負けるかな……という感じで読み飛ばしつつ読みました。

竹中くん可愛いです。それからパンツとか跳び箱とか細かいところがとても面白かったです。人気作なの理解……という感じです。でも続きはとりあえずいいかな……。

 

いまは「ぼくと魔女式アポカリプス」と「俺を好きなのはお前だけかよ」と「ヴァルハラの晩ご飯」と「お言葉ですが、魔法医さま。」を読んでいます。「ぼくと魔女式アポカリプス」はたぶんもうすぐ読み終わるかな。「俺を好きなのはお前だけかよ」はなかなか陽気で面白いです。

あと編集者さんに勧められて図書館から「鹿男あをによし」を借りて読んでおります。でもまだちょっとしか読めていないのですが。

紙の本読みたいよ〜。スイッチライト買ったらラノベの開拓したいよ〜。

【番外編】ゲームソフトが高くてぶったまげた話

はい、ずっと楽しみにしていた「あつまれ どうぶつの森」の予約開始日ということで、ポチッとアマゾンで予約したんすよ。

あつまれ どうぶつの森 -Switch

あつまれ どうぶつの森 -Switch

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 任天堂
  • 発売日: 2020/03/20
  • メディア: Video Game
 

そして知ってしまう、公式サイトの5980円は税抜き価格であることを……高えよ……。

でもずっと楽しみにしていたので、まあ発売日前にはお金に余裕あるべーと思ったらコンビニ払いがない。見るとお急ぎ発送になっていたので通常配送にしたらコンビニ払いできました。

 

だがそこからが問題なんだアマゾン。「予約商品のお支払いは出荷の準備ができてから」のはずなのに秒で支払い番号がきたのです。なぜだ……。

とりあえず払わないわけにいかないけれどきょうは土曜でドケチのわたしはATMを使う気になれず母氏に借金するハメになりました。どうぶつの森名物の借金生活をこんなところでするハメになるとは……。利子はトイチだなも。

さらに支払い完了のメールが来たと思ったら「お支払いから48時間以内に発送」というアクロバティックな内容。思わずコールセンターに電話しましたよね……。

とりあえずkonozamaしそうですが三月中には始められそうです。そのころには顔の選択肢とか出てるだろ……。

 

スイッチのソフトはぜんぶパッケージ版で買うつもりです。

スイッチは本体にセーブされるんでハッキリ言って悪足掻きですけど、ダウンロード版だとマイクロSDのデータめっちゃ食うと思うんですよ。どうせオンラインで遊ぶ相手もいないので有料のオンラインサービスに加入する気もないですし、スクショ撮るだけだったらショボいSDカードでいいかなーと思いまして。

 

これ本当に夏にFFCC買えるだけお金あるかな….…いまどきのゲームソフト高いっすね。わたしが小学生のころ、ゲームボーイのソフトって3000円そこそこでしたよ……。

いまどきのゲーム好きキッズの親御さんは大変だなあ。本体もソフトも高いし有料のオンラインサービスにも加入しなきゃないし。ポケモンとかオンラインサービス加入しないときれいな詰み上がりじゃないですか。通信ケーブルが懐かしい。

 

とにかくどうぶつの森楽しみです。

最近LINEノベルで読んだものまとめ(その8)

はい。いつものやつですね。

まずはこれ。

しにがみのバラッド。 (電撃文庫)

しにがみのバラッド。 (電撃文庫)

 

とても悲しくてせつない連作スタイルの本でした。

せつなさにギョッとしました。ライトノベルでこんな泣ける話をやっていいのか。悲劇のライトノベルってアリなのか。

後悔や誤解が呼んだ悲しい物語がぎっしりでせつなすぎて、でも救いがあって、素晴らしい作品でした。

 

次はこれ。

賭博師は祈らない (電撃文庫)

賭博師は祈らない (電撃文庫)

 

かなりハードボイルドな作品でした。でもリーラちゃんかわゆい。

ラザルスとリーラちゃんがそれぞれかけがえのない存在になっていく展開とてもよいです。時代考証もカッチリしていて素晴らしい。ただカツラ文化についてはスルーしたとあとがきにあって、ちょっとイギリス議会のカツラをかぶったラザルス想像しちゃいましたよね……。

ラザルスが何かを決めるときコインを投げるのハードボイルドで無頼ぽくていいですね。あとジョン面白い。

 

で。

熱帯

熱帯

 

ようやっと読み終えました。深い、興味深い。すごい世界だ……。

当然ながらライトじゃないノベルなのですが、千一夜物語をベースに繰り広げられる不可思議な世界。こういうの読みたかったんですよね……。

登場人物のセリフまわしがおもしろいです。「なーる」とか「やふーい」とか。

絶対に読み終えられない本、という設定が面白い。それをめぐる冒険。どんどん加速する謎が素晴らしい。

これは読みづらいという意味でなく紙の本で一気読みしたいなあ。ハードカバーの本買うお金ないなあ……。

 

いまは「妹はサイコパス」「人類の未来は英雄ガチャで決まるらしい」「僕と魔女式アポカリプス」「ロウきゅーぶ!2」を読んでいます。

「妹はサイコパス」、予想外の展開の連発でとても面白いです。「人類の未来は英雄ガチャで決まるらしい」はリアルにガチャなのがおかしいですwどういうソシャゲやねんw

 

さて、明日は読書するつもりだけど何を読もうかな。

 

ドラえもんの大長編の話その5とドラえもん1巻の話

はい。

またしてもドラえもんです。マイブームがドラえもんなのです。

きょうはこいつです。

まずは「畑のレストラン」のうまそさを語りたい。すごくおいしそう。いいなあ。どういう想像力があればあんなの思いつくんでしょうか。

のどかな少年たちの秘密基地から物語は時間犯罪者との戦いに発展するのですが、時空乱流というドSFなものをぶつけてきたのはすごいです。子供が読むことを想定してるのにガチのSFっすよ。とても理解しやすいのがさらにすごい。

あとフォント芸が面白い。のび太くんが遭難したときの「ドラえも〜ん!」のフォントは反則ですよ……。

ククルという古代人の少年との冒険、見ていてワクワクします。あとのび太くんが作った三匹の伝説の生き物がカッコイイ。

でもやっぱり二十分くらいで読めちゃったんですよね。せつない。

個人的にドラえもんの家出の理由になった、のび太くんのパパの上司から預かったハムスターが、ゲージじゃなくてバスケットなのが気になります。穴開けて脱走するのでは。それにでっかいネズミってどっちかって言うとモルモットでは……。

 

それからこれも買ってきました。

ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)

 

書店の店員さんに「巻数は大丈夫でしょうか」って聞かれちゃった。

しみじみと面白いですね、ドラえもん

なんていうか昔のいいとこのお母さんは息子をさん付けで呼ぶイメージあるんですけど、スネ夫のママが「スネちゃま」じゃなくて「スネ夫さん」って呼んでて、うおっいいとこのぼっちゃんだ!と思いました。

コンピューターペンシルの話はのび太くんがギリギリ踏みとどまるのがなんともせつない、そしてジャイアンが使って親にすぐバレるのもせつない。

 

なんだっけな、ツイッターで以前、「アメリカ人にドラえもん見せたら『のび太は母親がヒステリーだから成績が悪く惰弱、スネ夫はものばかり与えられたから権威主義ジャイアンは母親に暴力を振るわれたから友達を殴る』って言ってた」みたいなツイート(たぶんもっと短くて簡潔)が流れてきたことがあるのですが、昔の基準でこれが当たり前だったというのは、やはり時代を感じますよね。

この巻にはたしか出てこないですけどカミナリさんっているじゃないですか。あの人は戦争でPTSDを植え付けられたんじゃないかっていう考察を聞いたことがあります。

いまの世の中では野球をやる空き地もないし、ただただおっかないカミナリさんや先生もいないですし(いたら捕まりますよね)、本当に時代を切り取った作品なんだなあと思います。

どちらの時代がいいかって言われたら圧倒的に現代ですけど、子供のころ「空き地」に憧れた記憶があります。小学生になったらこうやって遊ぶのかなーって。

いつか誰かの子供に小学校の入学祝いを渡すことになったら、ドラえもんの全巻セットにしたいなあ。そんな機会なさそうだけど。

ドラえもんジャーニーはまだまだ続きます。時代を超えた名作だあ。

「カタルシス」についての考察と雑記+追記

来週からひよっこの再放送が始まると聞いて、ワクワクのとまらない金澤です。こんにちは。

ひよっこ最高なんですよ、終盤こそ脚本家さんが体調崩されたとかでちょっと座談会になりがちなんですが、すごく面白いドラマなので是非見てほしい。

あとアニメの「映像研には手を出すな!」の浅草氏の中の人が米屋の娘として出てくるのですがまあアクの強いキャラなのでぜひ。

 

で、ひよっこで思い出したんですけど、ひよっこの終盤ってなんていうか「猛スピードで幸せになる」展開なんですよね。いろんな登場人物が次々幸せになっていくわけで。

それに対してBKの傑作「あさが来た」は、終盤「猛スピードで死んでいく」展開なわけです。一週間あたり1人、金曜日の回で死ぬのが何週間か続きます。ちなみにあさが来たが終わったあとの「とと姉ちゃん」でも第一週の金曜日にヒロインの父親が亡くなりますがそれはさておき。

別にあさが来たが悪いとかそういうことじゃなくて、あさが来たの本放送のときは毎週涙してました。最終週で進次郎さんが亡くなったときはそりゃもう泣きました。

 

つまり、お芝居をつくるにあたり、「悲しい→涙出る→すっきりする」というカタルシスと、「嬉しい→気分がいい→すっきりする」というカタルシスは、同じものとして扱えるのではないか……と思ったわけです。

なんかよくわかんないこと書き散らしてますけど、行き着くところが「すっきりする」だから人は物語を摂取するわけですよね。悲恋の物語もハッピーエンドの物語も売れてるわけですから。

まあ例外として「次巻に続く!刮目して待て!汝、目を逸らすなかれ!」ってタイプの終わり方するパターンはありますけど、それにしたってお話は着地するわけで(だから今でも「救世主だった僕が三千年後の世界で土を掘る理由」と「君と僕との世界再変」の続き出ないの恨んでます)。

でも読書とかドラマとか映画とかRPGってカタルシスを求めてその作品に触れるわけです。だから、そこにどんな手段でカタルシスがあるかはあんまり関係なくて、より大きなカタルシスが得られる、というのが大事なんではないでしょうか。

たとえば「真田丸」は滅びていくものの美学という悲しいカタルシス、「おんな城主直虎」は万千代の「考えましょう、これからの徳川家を!!」という明るいカタルシスがあって、どちらもとても面白かったんですよね。

 

創作論を開陳したらアカンとノベネムさん(ツイッターbotですね)に言われているのについ語ってしまいました。ずっと言いたかったんですよ、この話……。

とにかく「ひよっこ」面白いんでみんな観てください。夕方に二話ずつ放送されます。相撲や国会でよく飛びますが。

ただNHKがこの夕方の枠の朝ドラ再放送を始めたせいで民放の秋田県に局のないドラマの放送の枠と被っちゃって録画できないんですよね……。秋田県にもTBSはよ……テレ東はよ……。

ひよっこの見どころはなんといっても「市井の人々の当たり前の暮らし」ですかね。夢を叶えるとかじゃなくて、ホントに普通の、どこにでもある暮らしです。ヒロインのみね子には朝ドラヒロインくさい夢はありません。家族のために働きに出て工場に勤めて、そこで素敵な仲間たちに巡りあい、「幸せになるため生きる」のです。

個人的な推しはなんといっても澄子です。可愛いのに頭のネジがゆるい。そして水着のチョイスw

 

長くなりましたが推しドラマについて朝ドラオタクに語らせるとこうなるの例です。

あと、「祝祭と予感」読んだんですけど、感想を書けるほどまとまった分量じゃなかったんですよね。でも最後の話は良かったです。

来月はもっとゴリゴリ読書するぞ。

 

追記:ひよっこの再放送、開始が国会中継でズレたようです。トホホ。

最近LINEノベルで読んだものまとめ(その7)

はい。最近LINEノベルで読んだものまとめのコーナーです。

面白い本を探す楽しみをとても手軽にしたよいサービスだと思うのですが、面白いところのまとめ読みがきかないのがぐぬぬです。

 

まずはこれ。

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)

 

これもスマホで読むには文章の塊がきついやつでした……。紙の本ならもっと楽しめた気がします。

ホロちゃん可愛いですねえ。こういうクセ強めのヒロイン好きです。

ただ文章の塊のせいで話のキモである銀貨のやり取りをうまく理解出来なかったのが残念でして……本以外の媒体で読む小説は区切り方がキモですね。

世界観とかはとても興味深かったです。ホロちゃんが商売上手なの面白い。

 

それから。

彼女はとても溶けやすい (電撃文庫)

彼女はとても溶けやすい (電撃文庫)

 

めっちゃクセの強いラブコメでした。ヒロインが物理的に溶けちゃうだけにとどまらず、主人公がとてつもなく存在感が薄いことをコンプレックスにしていて、自動ドアが反応しなかったり、家族に気付かれたくて薫製が趣味だったりするはちゃめちゃでめっちゃ笑えるやつでした。

科学部の設定が上手いこと生きてて、とても面白かったです。スライムw

これ貼り付けるために検索したけど続刊とかは出てないんですかね?なんか残念です。

 

それから。

天使の3P! (電撃文庫)

天使の3P! (電撃文庫)

 

またロリを摂取してしまうなどした。

これを書かれてる蒼山サグ先生はもしかして「可愛い女の子が頑張っているのを応援する主人公」というのがお好きなんですかね??

これはスポーツでなく音楽でしたが、とても面白かったです。境遇ゆえに親しい3人だけで行動してしまう女の子たちを、主人公が己の殻を破り頑張ることで助けるという、とても熱いお話でした。

ただちょっと物足りない感じがしました。もうちょい楽しませて〜。

 

さて、いまは「熱帯」「しにがみのバラッド。」「賭博師は祈らない」「妹はサイコパス」を読んでおります。しにがみのバラッド。は昔気になってたんですけど実際読むと暗いっすね……。賭博師は祈らないはリーラちゃんが可愛いです。

今週は紙の本で「祝祭と予感」を読むつもりです。それから何故かドラえもんの科学の本読んでます。

 

それから評判が良かったので3話からですが映像研観始めました。なにこれ超面白い。浅草氏、声がひよっこのさおりちゃんだ!

あと「麒麟がくる」も第一話を観てめっちゃ興奮しました。とてもわかりやすいお話で血沸き肉踊る戦国時代。いだてんも大好きでしたがこういう分かりやすいやつがウケるのだなあと視聴率見て思いましたよね……。

 

それでは。

二千七百の夏と冬(荻原浩著)の感想

これはすごい。

二千七百の夏と冬(上) (双葉文庫)

二千七百の夏と冬(上) (双葉文庫)

  • 作者:荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2017/06/15
  • メディア: 文庫
 
二千七百の夏と冬(下) (双葉文庫)

二千七百の夏と冬(下) (双葉文庫)

  • 作者:荻原 浩
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2017/06/15
  • メディア: 文庫
 

文庫も出てたんですか。図書館でハードカバーのやつを借りて読みました。

 

ざっくり言うと「縄文人の若者の旅」と「2011年夏の新聞記者」が繋がっているお話です。

2011年夏の世界で、古人骨が発掘されます。縄文人の若者と弥生人の女の子が指をからめ、辺りにはコメの化石が落ちている……という状態で。

縄文人の若者ウルクは、陽の色のクマを1人で狩って村落を追われて旅に出て、自分の暮らしていた世界がいかに矮小だったか知るのですが、その旅で弥生人のカヒィという女の子に出会います。

ウルクの暮らしていた村では「コーミー」という作物の噂が広がっていて、それを手に入れて帰れば村に入れてもらえると考えます。要するにコメです。

いろいろすったもんだの末カヒィの故郷フジミクニにたどり着き、ウルクはコーミーを口にします。フジミクニの人たちはウルクの故郷ピナイの人たちと違って、コーミーを育てるためサボったりせずに働くのですが、「みんながやってるからやる」みたいな考え方をする人たちです。そしてなにより、ピナイでは絶対にだれもやらない「人に向かって矢を放つ」ということをします。

やがてウルクとカヒィは恋仲になり、カヒィが村長の妻に選ばれたことを知り2人で逃げ出します。そして、2011年に発掘されたときのような最期を迎える……というお話です。

 

最初はピナイにコーミーを持ち帰ろう、カヒィを連れ帰ろう、と考えていたウルクが、2人だけの新天地を探そうとするラストのエモみたるや。それからピナイの暮らしの凄まじいリアリティ。

ピナイの人々のいきいきとした生活はワクワクしますし、独特の名詞は一瞬戸惑いますがわかれば楽しいです。

で、2011年のほうでは女新聞記者が主人公なのですが、彼女の死んだ恋人の出自から「日本人とは?」という疑問を突きつけてくる展開がすごい。

ウルクもカヒィも間違いなく日本人で、縄文時代弥生時代はハッキリ線を引けるものでないということが示されるストーリーがとてもよいです。

最後の参考文献のビッシリ感もすごい。ウチナーグチまで調べてある……。

 

ふたつの古人骨で、ウルクとカヒィに起こることはネタバレみたいになるんですけど、ウルクもカヒィも生きようと頑張ってこうなった、というのがとてもせつないです。

現代パートが2011年ということは当然あの震災の直後ですよね、その現代でもたくさんの人が頑張って生きてたわけで、そこでまた「日本人とは?」という問いかけになるわけですよね。

ウルクはある夢をよく見るんですけど、その夢があまりにストーリーにハマっててすごいです。

とにかく面白かった。これは5月の連休に遺跡に行かねばならんやつだ。クマ除けの鈴鳴らしながら……。

ウルクとカヒィの、せいぜい16年の人生を思うと、それより長い人生を悔いなく生きねばと思います。縄文時代の寿命って30年とかなんですよね。もうわたし死んでるやんけ……。

 

というわけでとても面白かったです。これも編集者さんに勧められて読んだのですが、なんで編集者さんは好きな小説をズバリ当ててくるんだろうな??

荻原浩、とてもいいですね。作風がとても幅広い。笑えるやつから泣けるやつまで自由自在じゃん……。

 

来月もたぶん続きを読みたい本は出ないので、なにを読もうか悩みます。がんばります。

【番外編】シクラメンが可愛い話

ウヒヒヒ……シクラメンちゃんはきょうもかわいいでちゅねぇ……(なんだ唐突に気持ち悪いな)

 

てなわけでずっと欲しかったシクラメンを手に入れたお話です。

 

以前エニシダを買ったホムセンの初売りで連れ帰ったシクラメンが可愛くて仕方がなくてつらいです。

これ。

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なんと500円でたっぷりお釣りのくる値段でした。値札からさらに2割引!!

種類とかはよくわかんないんですけど、普通のシクラメンだと思います。真綿色ですが特に香りはしません。

いま日光浴をさせてます。

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後光が射している……尊みがすぎる……。

 

というような内容をですね、カクヨムにUPしてます。まだ第2話までですし更新ペースは週一回とかですが、読んでいただけたらうれしいです。

 

変態女の楽しい植物生活(金澤流都) - カクヨム

 

植物大好き人間なので、シクラメンちゃんをどうにか来シーズンも咲かせたいといろいろ資料に当たったりしてるんですけど、夏越しさせるよりワンシーズン楽しんで新しいの買ったほうが安上がりと聞いて大草原不可避でしたよね……

あとこんなの買った。

シクラメン、ガーデンシクラメン (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)

シクラメン、ガーデンシクラメン (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月)

  • 作者:吉田 健一
  • 出版社/メーカー: NHK出版
  • 発売日: 2002/12/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

でもだいたいこの手の本て関東以西を基準に書いてあるんですよね。北国向けではない。

 

シクラメンずっと欲しかったんですよ。花屋で見かけるたび「いいなあ」って思ってました。

きれいな植物は見ていて楽しいです。

 

以上シクラメンの話及び宣伝でした。

次回はなんとか読書の話をしたい。

 

ドラえもん大長編の話その4とドラえもん0巻に思うこと

実は小さいころドラえもんのテレビアニメが苦手でした。

のび太くんがいじめられる、ドラえもんひみつ道具を出す、いい結果が出てのび太くんが調子に乗る、また酷い目に遭う、というルーティンが、なんというか共感性羞恥持ちの子供にはつらくてですね。アニメは途中で逃げ出していました。

でもドラえもん自体は大好きで、学習まんがシリーズとかはズラリと揃えてました。ドラえもんがいなかったら知らなかったことがたくさんあります。ドラえもんにはSFが詰まっている。あらためて素晴らしいなと思います。

というわけで三十代の目標は「ドラえもんを全巻揃える」です。

 

本題行ってみよう。

大長編ドラえもん (Vol.8) のび太と竜の騎士(てんとう虫コミックス)

大長編ドラえもん (Vol.8) のび太と竜の騎士(てんとう虫コミックス)

 

きょうはこいつです。あらためてドラえもんはSFだなあと思う作品でした。

もし恐竜が生きていたら?恐竜から進化した人間がいたら?というお話なんですけど、そういうものと遭遇するまでの導線が完璧でして。0点の答案を隠すために地下に隠れ家を作って、気がついたらいつもの面々が地下で楽しくやっているという楽しい展開でして。

さいころに読んだとき、その地下に好きに遊び場を作れるひみつ道具にめちゃめちゃときめいたんですよね。

バーバパパのいえさがし (バーバパパえほん)

バーバパパのいえさがし (バーバパパえほん)

 

これもプラスチックを使って面白いお家を建てる話なんですけど、こういう……なんていうかアリの巣的なものが大好きで、休み時間は落書き帳にアリの巣描いてる子供だったんですよね……。

 

本題に戻ります。

ドラえもんたちは楽しいことをきっかけに、世界を揺るがす大ピンチと戦うわけですが、そのとき築城したのが「風雲ドラえもん城」というのはめちゃめちゃ笑いました。小さいころもここは笑ったなあ。風雲ってなんだ。

オチまで完璧ですごくすごく楽しい漫画でした。子供のころ一時間かかって読んでたのが20分で読めたのは寂しいですが……。

 

それからこれも買いました。

ドラえもん 0巻 (0巻) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん 0巻 (0巻) (てんとう虫コミックス)

 

ずっと気になっていたドラえもんの第一話が読めると話題のものすごい本です。

実は小さいころドラえもんの第一話ってどんなだったんだろう?一巻買ったら載ってるかな?」と思って祖母に駄々をこねたことがありまして、でも結局本屋で一巻を取り寄せしてもらう約束はしたもののなかったことになっちゃったんですよね。

その、大昔からの願いが叶ってうれしいです。ドラえもんの第一話は学年誌や幼児雑誌に載っていて、読者の年齢に合わせて内容が違うんですよ。幼稚園の子向けには大きなコマ割りで絵本みたいな感じで、小学生向けには未来のテクノロジーについての話が挟まるとか。

あとジャイアンスネ夫の力関係が逆なのが面白かったです。ジャイアンめっちゃ素朴な顔w

ドラえもんは初期は餅が好きだったという衝撃の事実、そして四足歩行するドラえもんw

カラーページもそのままぽくて、とてもおすすめです。

今とは違う設定ももろもろありつつ、ドラえもんの原点がわかる良書でした。

 

ドラえもん、大人になってアニメでなく書籍を読んでみると全然違って面白いです。

 

いま編集者さんに勧められて荻原浩の「二千七百の夏と冬」を読んでるんですけど、なんで編集者さんって面白いと思う本をズバリ当ててくるんでしょうね??これは5月の連休に遺跡にいって熊除けの鈴鳴らしながら写真撮りまくるしかないやつ……。

読み終わったら感想書きまーす。

最近LINEノベルで読んだものまとめ(その6)

どうも。

またLINEノベルで読んだものまとめの時間です。紙の本もっと読みたい。

紙の本とスマホの横書きだと読んだ感じが全然違うので、LINEノベルで読んだものは読書記録にカウントしてないんですが、LINEノベルが読書のメインになりつつあります……紙の本読みたい……。

ではいってみよう。

1がすごく面白かったので躊躇なく読みました。

ミサクミラさんが相変わらず可愛いのです。それから蒸留酒をミサクミラさんに飲ませた結果異世界の神々のゴタゴタに巻き込まれて女神さまに結石埋められる主人公不憫。

おいしいビール飲みたいなあ。

ストーリーもすごく骨太でワクワクしました。ミサクミラさんの家族の話や主人公の姪の悩みなど、家族ものとしてすごく良かったです。

去年わたくし「家族ものはウケない」と電撃の三次選考で落とされたのですが、家族が主人公以外女の子なら成り立つのかな……。

 

つぎはこれ。

ガーリー・エアフォース (電撃文庫)

ガーリー・エアフォース (電撃文庫)

 

とてもシンプルにカッコイイ話でした。飛行機はロマンだ。

グリペンちゃんが可愛い。可愛いだけでなく兵器として生み出された悲しみが詰まっている。

グリペンちゃんの正体が明らかになるところはぞわりとしましたよね……。

あと明華ちゃんも可愛いです。主人公以外頼る人がいないのは明華ちゃんも同じで、色々考えてしまいますよね。

でもやっぱりなんだかんだ主人公がカッコイイのがいいです。カッコイイ主人公は正義。

 

もういっちょ。

ゴスロリ卓球 (電撃文庫)

ゴスロリ卓球 (電撃文庫)

 

なんだこれは……(困惑)。

ヒロインは借金を背負わされた卓球少女で、ゴスロリ少女たちの卓球で賭博をするヤバいお金持ちたちの賭博の対象にされます。その「闇金卓球」で借金を返すために頑張るヒロインを助ける主人公の話です。

もう内容がぶっとんでいる。ゴスロリ服にはバイタルデータをとる機器が仕込まれていてそれを見ながら戦略を決めるという設定がやばい。

もうこれ読んでからお正月番組に振袖の女子アスリートが出てくるたび「振袖卓球……」みたいなことを考えてしまう。やばい。

ラストバトルの白熱具合は素晴らしくドキドキしました。主人公の作戦がすごい。それからヒロインがゴスロリ服の着方が分からなくて主人公に着せてもらうサービスシーンがこってりあってそこもよい。

 

以上、とても面白く読みました。

いまは「熱帯」「狼と香辛料」「彼女はとても溶けやすい」「天使の3P!」を読んでいます。「狼と香辛料」は紙の本で読んだほうがよかったやつですね……。

それから編集者さんに勧められて「二千七百の夏と冬」を図書館から借りてきました。頑張って読もうと思います。

 

あとドラえもん0巻とか栽培十二か月のシクラメンの本とか欲しいんですよね。お金が足りない!!

 

それではまた。

あけましておめでとう2020そして最近LINEノベルで読んだものまとめ(その5)

あけましておめでとうございます。三十代初のお正月、とてもエンジョイしております。

しかし餅ってお腹にたまりますね。げふ。

 

今年の目標は「読書をいっぱい楽しむ」と「書籍化」でしょうか。エッセイを連載して原稿料をいただいているKKベストセラーズさまから年賀状きてぶっ飛びました。

ホント「こんたもの誰が読むってや(方言)」みたいなものでもカクヨムとかにUPすべきですよ。どこで原稿料につながるかわからないぞ!!

新人賞にもがしがし投稿するぞ〜。

あと本とは関係ないけど今年は将棋で二枚落ちに挑戦できたらいいなあ。

 

ではLINEノベルで読んだものまとめです。

まずはこれ。

葉桜が来た夏 (電撃文庫)

葉桜が来た夏 (電撃文庫)

 

いわゆるヴァンパイアものをSFで料理した大好物のやつでした。かつて主人公の家族を惨殺した犯人の正体を知ったときはショックやばかったっす。

政治的な思惑や二つの種族の関係がすごく深い作品で、葉桜ちゃんが可愛いのもよい。葉桜ちゃん、いわゆる海外育ちのイメージのキャラクターなんですけど、だんだん主人公と親しくなる様子はキュンキュンしますね……。

 

次はこれです。

幻獣と刻む帳簿と航海録 (LINE文庫エッジ)

幻獣と刻む帳簿と航海録 (LINE文庫エッジ)

  • 作者:氷純
  • 出版社/メーカー: LINE
  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: Kindle
 

レクエちゃん可愛すぎるな?!?!

いわゆる異世界なのですけどどうやら遠未来の地球らしいというのが大好物でした。

あとスマホで読むのに最適化された文章で、サクサク読めて楽しかったです。でもちょっと物足りないなあ。

現代人の知っている科学技術が異世界で重宝される話好きなんですよね。面白かったです。

 

ラストはこれ。

魔導ハッカー〉〉暴け、魔法の脆弱性を (LINE文庫エッジ)

魔導ハッカー〉〉暴け、魔法の脆弱性を (LINE文庫エッジ)

  • 作者:鎌池和馬
  • 出版社/メーカー: LINE
  • 発売日: 2019/08/05
  • メディア: 文庫
 

たぶんこれ紙の本で縦書きで読むのが面白いのだと思います。横書きで狭いスマホだと読みづらさこの上なし!!

お話や世界観はとてもワクワクできましたし、ヒロインたちも可愛いです。それだけにスマホ向けの書き方じゃなかったのが惜しい。

脳筋ヘンリエッタさん好きでした。続きもLINEノベルで読めるみたいだけどとりあえずいいかな……。

 

てな感じです。

いまはエクストラ・フォーリン・エールワイフ2と、ガーリー・エアフォースと、ゴスロリ卓球と、森見登美彦の熱帯を読んでおります。ミサクミラさんが相変わらず可愛いしグリペンちゃん可愛いしゴスロリ少女の卓球を観戦する金持ちとかヤバすぎるし熱帯は不思議なお話で楽しいです。

それから電撃文庫の名作がずらりと揃っていることに気づいたので、楽しく読んで勉強しようと思います。

 

さて今年も残すところあと364日となりました(定番のジョーク)。

きょうボーっとしてたらアリータとか名探偵ピカチュウに連れてってくれた叔父上が遊びにきて、もう永遠に貰えないものだとばかり思っていた伝説の「ポチ袋」を渡してきて、スイッチライト貯金の進捗がすごいことになりました。スイッチライト買ったらレビューすっぞ!と思ってたらFFCC夏に発売日延期したんですね……。

ライザのアトリエも気になるけどRPGクリアする元気ないんだよなあ……(大昔ユーディーのアトリエでひたすらお菓子作って遊んでて、結局クリアしなかったんですよね)。

とりあえずお正月はお年玉キッズでゲーム屋さん混んでそうなので、どうぶつの森が発売されるのを待ってみようと思います。

 

それでは。