めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

異世界リーマン、勇者パーティーに入る3(岡崎マサムネ著)の感想

 久しぶりの更新です。追っているシリーズの新刊がさっぱり出ないうちに春になり、いまは初夏です。どだやづや(方言)!!!!

 というわけで久しぶりのラノベの感想だ! 出したてホカホカだぞ!

 いやあ面白かったっす。ゲラゲラ笑いながら一気読みしちゃった。相変わらずハヤシさんがすごい。ビジネススキルでなんでも解決しちゃうしすでに状態異常なので毒キノコの毒もきかない!

 シリーズ最終巻ということでちょっと寂しく思うんですけど、ハヤシさんと勇者御一行が幸せそうでよかったです。誰も不幸にならないRPGだ。まさか魔王にあのセリフを逆に突きつけるとは。そしてハヤシさんが現実世界にいたときの悲しみがすさまじい。あんなのひどいよ。アレクじゃなくても怒るよ。いのちだいじにだよ!!!!

 あと新登場の魔族バルバがすげえよかったです。一人称オデに悪いやつはいない。魔族だって人間との共存を願っているという落としどころはとてもよかったです。それにしてもハヤシさん、飛び込み営業の勢いで営業をかけて回るんだからとんでもない。三顧の礼て。

 あと貴族の領地経営のくだり、あまりにもおかしくて声出して笑ってしまいました。ハチャメチャかよ。ガッチャンコで連携て。ポンチ絵て。うーむジェネレーションギャップ。それを的確に通訳できるハヤシさんすげえ。とにかく思い出すだけで笑えます、みんなも読もう。

 イラストの入りどころも「そこ!?」っていうのがあって、やっぱり笑いました。キノコを食べるときは詳しい人に見てもらおうね! あとシャーリーの大食いも理由があるのははえーっとなりました、よく食べる女の子はよい。あとアレクの師匠もレオンの師匠も癖が強すぎてたいへんよい。シリーズお約束のムフフなお店のエピソードもなかなか笑いました。そこは口絵になっているのでなにとぞ……。

 それからイライザの顛末が切なくてよかったです。フラグを立てるな。イライザ、完全に恋する乙女じゃないの。そりゃ膝抱えて座り込むってもんだよ。

 とにかく面白いのでみんな読もう。一巻から順番に。三巻まで出ているから一冊あたり4話でアニメ化できませんかね。今回もふせんまみれにしてしまいました。パワーワードが過ぎるセリフが次々飛び出してすごくいいです。

 終わっちゃったなあ……という感傷とともに、ハヤシさんのキレのいい活躍ぶりを思うのですが、本当にハヤシさんは勇者一行と旅ができてよかったのだと思いますです。ハッピーエンドすぎる。

 

 面白かったです、一巻から読もうな!

我が焔炎にひれ伏せ世界 ep.5 死霊、喰らってみた(すめらぎひよこ著)の感想

 オイイイイ!!!! ラノベはじめにどれだけかかってんだよおおおお!!!!

 貼ったのは電子特別版ですけど、年末の記事に書いたとおりふつうに昨年末に紙の本で入手して、なかなか時間が作れずチビチビチビチビとうまい酒をすするみたいな読み方をしてやっと読み終わりました。面白かったけどどれだけ時間かかってるんだ。

 相変わらずの「ふつうの異世界にヤバい女の子たち突っ込んでみた」なお話で、たいへん面白かったです。今回は生体兵器ツツミちゃんが大暴れだ! ツツミちゃんかわいい!! でも生体兵器ゆえの悲しみとか業とかゴリゴリに背負っててかわいそかわいかったです。でもフードファイトを楽しむ様子はとてもよかったです。

 いつもの五人のなかではいちばん頭がいいのがツツミちゃんなんじゃじゃないかなあと思います。伝わりづらいだけで。ツツミちゃんが夢を見つけるくだりはただただまぶしい。ツツミちゃんが自分の殻を打ち破って、自らの夢に進んでいく展開はすごく、すごくよかったです。

 魔族にも心があり家族があり……というお話も面白かったです。魔族、悪い奴だと切り捨ててはいけない。そしてついに本格登場した魔王がふつうに女の子ならだれでもなびきそうなキャラで「やられた……」と思いました。こいつの城が燃えるんだぞ!? 期待しかないじゃないか!!!! 完結まで本にしてねスニーカー文庫さん!!!!

 あとポポさんがよかった。ポポさん、コンソメキューブを作ったなら異世界においてはそれで相当稼げると思うんだが。食べ物はおいしいに越したことはない。あとから出てくるそっくりさんも笑いました。

 なんというか言い切りの地の文がやたら強烈で文庫本がふせんまみれになりました。ダイソーのフィルムふせん、台紙がしおりがわりにちょうどいいのでラノベを読むときに愛用しております。

 ホムラちゃんは相変わらずヘンタイだしジンさんは相変わらず米だしサイコちゃんは相変わらず口が悪いし、プロトちゃんは相変わらず馬鹿力だしツツミちゃんは相変わらずよく食べるし、彼女たちの冒険をもっと見たくなりました。そしてホムラちゃんがさらに強い力に目覚めてしまって、この先どうなるんだろうとハラハラしきりです。

 スニーカー文庫って最近はお色気路線の作品が多いですけど、この「ホムセカ」とか、「女装の麗人は、かく生きたり」みたいな、ガチのファンタジーを作ってくるところを見ると「トリニティ・ブラッド」の心は死んでいないな…と思います。いやわたしがただの後方腕組み関係者ヅラ厄介ラノベオタクなだけですけど。

 

 面白かったです、一巻から順番に読もう!

2025年の読書を振り返って

 ちょっと早いですけど、大晦日は時間がなくてバタバタしそうなので、のんびりと30日のうちに振り返ろうと思います。

 今年は268冊、うち初めて読む本は223冊でした。購入した本は36冊でした。たぶん読んだ数は去年より減ってるけど目標の250冊を突破したのでよしとします。これにあと一冊か二冊増える感じでしょうか。図書館で借りてきた本と、毎年恒例の「大晦日筒井康隆」をやるので。でも二冊は増えないかな。大晦日筒井康隆を読みたくなるのは本当になんでなんだろう。

 レビューしてないのもありでいきます。ではゆくぞ。

 一月!

 一月はほかにもラノベはいろいろ読んでたんですけど、やっぱりこれが突出していたと思います。錆喰いビスコ、終わっちゃったな……。

 

 二月!

 これすごく面白かったです。三巻で完結しているので年末年始の一気読みにどうぞ。

 

 三月!

 安定の裏ピ。来年も続刊が出るのかな、楽しみです。

 

 四月!

 図書館から借りたので感想はこちらにはUPしなかったんですけど、ちょうど物語の舞台が今年の大河ドラマに近い時代で源内先生とか出てきて嬉しかったです。おーい賢丸、蘭学しようぜー!

 

 五月!

 これも図書館から借りて読んだんですけど、死んだことで時間の止まってしまった山田と、生きているクラスメイトたちが、ちょっとずつすれ違っていくというのが切なくてよかったです。

 

 六月!

 図書館で借りたうえに絵本だ! すっごいバカで面白かった! ちょうどこのころ朝ドラ「あんぱん」が「逆転しない正義とは」と悶々としていたので、桃太郎という思いっきり逆転する正義だけどこれはヨシ! となったのでした。

 

 七月!

 身近な知り合いが陰謀論にドップリになっていたので痛切にしみました。みんな! ユーチューブは怒るために観るんじゃなくて楽しい動画を観ような!

 

 八月!

 貼ったのは文庫版ですがハードカバー版を図書館で借りて読みました。いやあ面白かったっす。映画が来年公開らしいので時代劇嫌いの父氏をどう映画館に動員したものか考えています。

 

 九月!

たつこたつ

たつこたつ

Amazon

 選べなかった……。来年の干支ソングが楽しみです。3月のライオン、「漫勉」の羽海野チカ回を見てから事あるごとに「がんばれがんばれ」って言ってます。

 

 十月!

 文句なしでこれでしょう。なんこれ傑作!? 傑作なんだから書籍化されてんだよおおおおおお~~~~!!!!

 

 十一月!

 絵本だ! 図書館で借りて読みました。なんとうちのお猫様にそっくりのグレーの猫さんが主人公で、しかも名前がうちの先代のお猫様に「こ」がついた「たまこ」ちゃんだ!

 

 十二月!

 そりゃもう文句なしでこれです。そもそも十二月はあんまり本を読めなくて、十冊しか読めていないんですよね。

 

 というわけで今年の振り返りでした。もっとたくさんいろいろラノベも漫画も読んでいたんですけど、あまりたくさん並べてもなあと極力絞った感じです。

 で、2026年のラノベ始めにしようと思っている本がありまして。

 電書版を貼りましたが紙の本で入手しました。スニーカーの一月刊は十二月末に出るということを忘れていて、きのう激混みのクソデカスーパーの書店に行ってイーホンの代金を払って買ってきたのでした。書店員さんに「来年もいっぱい本を買うと思います、よいお年を」と言ってきたのでした。

 それではみなさま、よいお年を!

白き帝国6 反逆のジャンジャック(犬村小六著)の感想

 すげえもんを読んだ。夕方に読み終わってそのあとバタバタして、夕飯のあとに書いているんですけど、最後のシーンがずっと頭にこびりついているという。

 前の巻で黒焦げになったアルテミシアと、彼女を助けたいと願うジャンジャックの気持ちがとにかくいい。ジャンジャック、本当にカッコイイ。そしてアルテミシアのアルテミシア(わいせつな意味でなく)がせつない。とにかく痺れる面白さでした。

 アルテミシア、前の巻で黒焦げになったわけですが、そこから何故か顔だけ火傷が治らなくて、悲しく引きこもってルシファー以外の人と会おうとしなくなるのですが、その彼女の回復と、それを願ってすごい行動に出ちゃうジャンジャックを堪能できる素晴らしいお話でした。

 アルテミシアは聖珠の力を3つ持っているわけで、しかも気まぐれに行動するので、エライ人たちがなんとかしなきゃと陰謀を巡らし、その結果アルテミシアはいかにもな悪役貴族に誘拐されてしまうわけですが、そのときそれに感づいて会いに行ったジャンジャックの決断が素晴らしい。そんな、ひとりの女の子を助けるためにそんな大きな行動起こす!? となるような行動なのですが、それのたどり着く結末がすばらしくて。

 アルテミシアのアルテミシア(二度目ですがわいせつな意味ではありません)が行動を起こすところもすごくよかったです。傲慢不遜で人に対して不誠実なアルテミシアの中に、傷つきやすくて優しい本当のアルテミシアがいる、という入れ子構造(?)がいいです。アルテミシアはずっと恐れていたんですね。くそぅ、悪いことばっかりやってるのに大好きになっちゃうじゃないか!!!!

 なんというかすごく錆喰いビスコの黒革みたいに大好きな悪役だなあと思っていたのですが、悪役ではなく彼女もまたこの物語の主人公の一人なんだなあ、と。まあやってることは黒革なみにひどいんですけど……。

 今回も挿絵パラパラはしないほうがいいかと。それくらい衝撃的なんですよね、ラストのシーンが。ジャンジャック……。なんとかみんなハッピーエンドであってほしいと思うのですが、たぶんどう考えてもそれは無理なんですよね……。

 あと二冊で終わってしまうというのが寂しいです。ここは一つ日常ののんびりしたギャグシーンの詰まった番外編を出してほしい……チンパンジーとか爺さんの入れ歯とか言ってたライトノベルがこれですよ!? 壮絶すぎて震えますよ!!!!

 

 あと私事ではありますが今年も無事に小学館ライトノベル大賞の一次を通過しました。いまガガガ文庫でこういうヤベェ本をつくっている編集者さんが読んでいると思うと震えますね……。

 

 面白かったです、初見の人は一巻からちゃんと読もう!

華族の吸血鬼は穢れの巫女を娶った(つるみ犬丸著)の感想

 とても面白い本を読んだ。つるみ先生!! 見てます!? 買ってきたよってポストしたときはイーホンくんで書店に入るのが遅かったしタイミングが合わなくてつるみ先生お馴染みの「まいど!」リプライいただけなかったんですよね。どや!

 久しぶりのつるみ先生の最新作は溺愛あやかしファンタジーだ! 意外すぎて情報を見たとき「ホァ!?」と声が出ました。なんというかつるみ先生の著作だから買った、という感覚であるほどわたしとは縁遠いジャンルですけど、読んでみたらそりゃもう一文一文から利尻昆布のダシのごとくいい味のするお話でした。

 しかも嬉しいことに恋愛だけじゃなく吸血鬼同士のバトルとかミステリ要素とか、そりゃもうお子様ランチのごとき色とりどりぶりで、「恋愛小説はちょっと」という人にも面白いよと勧められる内容でありました。つるみ先生すげー。

 軽く内容を説明しますと、主人公の薫子は諸事情あって、引き取られた風祭家で女中としていじめられており、そこに吸血鬼の貴族・逢魔ヶ辻惣介が現れ、薫子を見初めて屋敷に連れ帰る……そして溺愛! というお話です。惣介さま、たいへん麗しい。溺愛ぶりもすさまじくてドキドキします。

 そしてもろもろの恋を阻む事態が発生します。たとえば薫子を狙う他の男性が現れたり、薫子と一緒に風祭家で女中として働いていた友達が鬼に襲われて意識不明の重体に陥ったり、惣介さまの部下に身分が釣り合わないと睨まれたり……ドキドキしながら読み進めておりました。

 公式のあらすじにあるとおり薫子は怪我人や病人を癒す力があり、この力を使うと顔にあざが浮かぶのですが、惣介さまに吸血されるとあざが消えていきます。しかしその代償は大きく……この辺りは読んでいただくのがいちばんよいかと。鬼の構造もとても面白く、ファンタジーとしてもとてもよかったです。

 薫子と惣介さまが幸せに暮らしている様子がもっと見たいので、ぜひ続刊があればなと思います。なんというか朝ドラ味もしてとても面白い本だったんですよね。つるみ先生すげー。

 ここでちょっと自慢しますがつるみ犬丸先生はデビュー前にツイッター(当時はツイッターだったのです)でバカなことをして遊んでいた仲間でして、その中から本当に書籍化に成功して、別名義の児童書で大成功したりライト文芸で活躍したりしていて、本当に電撃大賞からデビューできるんだなあと感動していたのでした。

 

 いやー面白かったっす。みんなも読もうね!

【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう5 けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?(赤城大空著)の感想

 はあ……はあ……(すごすぎるものを読んで息切れしている)。

 すげえもんを読んだ。ラノベは自由だ!!!!(大河ドラマ「べらぼう」の「俺たちは屁だ!」の感じで読んでもらえれば……)

 前の巻が盛大に「つづく!!!!」で終わっていたのでずっとワクワクワクワク待っていて、お出しされたものが予想を上回る展開で、もう……なんつうか嬉しすぎて泣きそうになってます。おもしろかったー!!

 今回もカリンお嬢様が予想を上回る大暴れを繰り広げます。そりゃもう外国からの違法漁船が逃げていくレベルです。しゅごい……。とんでもねーことが次々起こって、序盤はゲラゲラ笑いながら読んでました。なにこれ傑作!? 傑作なんだよ!! ガガガ文庫、どんだけやべー本を作れば気が済むんだ……。

 今回も付箋びっちりになるほどのパワーワードの大爆発がすごかったっす。主人公のカリンお嬢様が面白いだけでなく掲示板とかコメント欄のみなさまがおもしろい。そしてもちもちたまご先生もなかなかクレイジーだった……。

 カリンお嬢様が強すぎて抑止力になっちゃうとかどんだけやべーのよ。なにやら怪しげな新キャラも続々で、よく「国宝級の顔面」って言葉使いますけどカリンお嬢様は国際関係・問題をエライコッチャにしてしまうところをみるとまた別の意味で国宝級と言えるのではないでしょうか。しかしジェノサイドお嬢様とは……。

 裏表紙のあらすじ通りブラックタイガーがカリンお嬢様に戦いを挑むわけですが、カリンお嬢様にブラックタイガーごときが勝てるわけがなく……カリンお嬢様のそのあたりの勘違いが面白いです。

 相変わらずカリンお嬢様はダンジョンをアニメの世界と認知しているわけですが、しかしそれがもう危うく見えないくらいにはこのお話に慣れてきました。カリンお嬢様のハチャメチャな大暴れぶりがすごすぎて、もう政府も国外も動き出しちゃうんだからすごい。

 ドジャース大谷翔平選手の大暴れが「漫画だったらリアリティがないとネームで没」というのはよく聞く話ですけど、カリンお嬢様の場合現実にダンジョンがなくて比較対象がいないから大アリなんだなって……。これからもカリンお嬢様の無双を見られると思うと「いいぞもっとやれ」の気持ちです。ライトノベルは自由だ!!!! あとアフリカのダンジョン女王かわいい! はやく暴れてるところを見たい!

 

 面白かったです、オススメです! 一巻から読もうな!

SPY×FAMILY16(遠藤達哉著)の感想

 ブログを書くのは遅れましたが発売日に本屋さんに着弾しておりました。その日のうちに読んだんですけど、ここまで人口に膾炙しているものをブログにする必要があるのか???? と悩んでしまった結果ブログの更新がきょうまでかかりました。こんど叔父上に貸し出すのでブログを書いている次第です。

 相変わらず戦争の気配のあるギャグ漫画という印象でとてもよかったです。このお話に出てくる人たちってみんな傷ついていて、今回の表紙のメリンダさんなんかは、ヘンダーソン先生やマーサさん、黄昏のように実際に戦争に参加したわけではないけれど、わりと分かりやすい被害者なんだよなあと思います。だってドノバン・デズモンドの家族であるわけですから。

 ロイド・フォージャーこと黄昏がメリンダさんを診察して情報を引き出そうとするエピソードで、メリンダさんがけっこう強めのスピリチュアルの人であることが分かるのですが、これは前の巻で占いをしていたところと地続きなんですよね。スピリチュアルではないですけど知り合いにガチの陰謀論信じちゃう人間がいて、そういうのってどこか満たされない思いからくるんだろうなあって思います。

 シリアスなところも面白いんですけど、アーニャの学校で国際問題が発生するくだりはゲラゲラ笑いながら読みました。く、くだらねえ……! 小学生らしい子供っぽい国際問題の結果アーニャは両手に花状態になって、それをみたダミアンがめっちゃ凹んでるのがかわいいです。ダミアンが「友達の話」としてエミルとユーインに話したらエミルとユーインが「オレたち以外に友達が……!?」と凹むのもかわいいです。ザワザワへの対処法、ちょっとやってみようと思います。

 最後のヨルさんのエピソードはさすがのアクションぶりでよかったです。ヨルさん、血のり要員になりがち。新キャラの弟切くん、すっごいぼっちでどこか中二病くさいのが好ましいです。理容室には行こう。

 

 あときょうやっとアニメの三期の一話を見ました。……スマホで。面白かった~。重機バトルってアニオリですよね? スパイファミリーのアニメ、しれっと面白いアニオリを仕込んでくるから油断ならない。やってくれるぜテレ東……!

 でもここ最近子供のキャラクターが出てくるアニメを見ていなかったので、アーニャの「大人が出している子供の声」に「んー」となりました。悪くはないんだ、すごく可愛いんだ。でもんーってなっちゃったんだ。

 

 とにかくアニメ三期も期待できそうだし原作も面白いし、言うことなしです。面白かったです、オススメです! 初めて読む人は最初から読もうね!

砂の海のレイメイ3 沈む太陽、新たなる世界(中島リュウ著)の感想

 やべえもんを読んだ。出したてホカホカの感想だぞ!

 砂の海海賊不殺バトルアクションラノベの最終巻だ!! なんでもアリすぎて「ヒョエー!!!!」となってはふせんを貼り、ふせんを貼っては「ヒョエー!!!!」となりを繰り返しつつ最後まで読んだという。

 なんというか、ものすごく……トリニティ・ブラッドの流行ってたころのバトルラノベの香りがするといいましょうか、歳がバレるといいましょうか、とにかく熱くてワクワクして、「こまけえこたぁいいんだよおもしれぇんだからよ!!!!」という感じでした(念のため言っておきますが破綻があるとか無理な力技とかではなく、マジで面白さの一点突破を決められたのでこの感想です)。

 レイメイとゲットくんの恋もワクワクするぞ! というか破天荒すぎるレイメイが可愛すぎてたまらねえっす。わたし、10歳……いや15歳若くて10キロ瘦せてたらレイメイのコスプレしたかったな……。

 これはぜひ劇場映画で一巻からこの最終巻まで全編アニメにしていただきたく。もし映画になったら叔父上を動員して片道一時間半(ウソみたいだろ……これが最寄りのシネコンなんだぜ……)かけて弘前まで行きます。劇場特典が前期後期とかだったら両方貰いにいきます。それくらいワクワクして楽しかったです。

 レイメイの過去に震えましたし、シノのまさかの展開にもビックリしました。そしてラスボスの邪悪さたるや。これは読んで震えていただきたい。そして現場女子高生こと切妻カンナちゃんがかわいい。というかみんないい。なんだよこの楽しすぎる登場人物のみなさんは。レイメイが一巻で言った「ハーレムを作る!」ってセリフ、有言実行すぎるだろ!!!!

 ヤのつく自由業の方々や漁師のみなさんや異形など、とにかく多様な人々が現れて、様々な化学反応をバチバチ起こす様子がたまらないです。ああ、面白かった……。なんというかいまから読む人は一巻からの一気読みができるんですよね。うらやましい!! ずるい!!

 ナノマシン能力という懐かしい力を用いつつも令和のライトノベルとして仕上がったもんのすげぇラノベでした。好きな作家さんが一巻を読んだ当時、「砂に埋まっていたのはゲットくんではなく俺たちの心」(うろ覚えです、すみません)みたいなことを言っていて、まさにそれだよなあと思いましたです。特にゲットくんに関して言えば最後のレイメイ目線がたまらなくいい。ヨーソロー!!!!

 ガガガ文庫、すごい。いちばん面白いところで完結できるライトノベル、すごい。そして青春に着地するのもガガガ文庫らしいなと(とは言いつつもガガガのラブコメ、ちゃんと読んだことがなかったりする……)。

 

 面白かったです、オススメです! 一巻から順番に読もう!

白き帝国5 アイオーンの戦舞(犬村小六著)の感想

 やべえもんを読んで息切れしている。

 夕方に読み終わって夕飯後に感想を書いているのですが、思い出せば思い出すほどスルメのごとく味わい深いというか、いやスルメというか地獄なんですけど、文字通り地獄が展開されるんですけど、だれだこんな面白い小説を書いたのは。著者だよ!! どこだこんなヤベェ本を出したレーベルは。ガガガ文庫だよ!!!!

 進軍を続けてある程度の軍勢となった白猫軍と、黒薔薇騎士団の巨大な軍勢がぶつかり合うまさに一大決戦で、ここがストーリーの大きな山なのだなという感じでした。白猫軍も黒薔薇騎士団も死なないでほしいキャラクターがそれぞれおりまして、「頼む生きてくれ」となること請け合いです。

 シュシュの聖珠の力のすごいことよ。ラギー……シュシュが好きなラギーが好きだったので、この展開はウッとなりましたね……前の巻の口絵でラギーが可愛くなっていたのを思い出しつつ読むと今回の挿絵のラギーの鬼気迫る表情はくるものがあります。ラギー……。

 なんというか今回もみんな活き活きと生きて活き活きと死んでいくお話で、命のぶつけ合いをしているんだな、と痺れたのですが、しかしサイコパスワンちゃんことパトムトの末路がすごかった。アルテミシアが残酷極まりない。でもアルテミシア、魅力的なんですよね……。アルテミシア……。

 アルテミシアのサディスティックで魅力的なキャラクター、錆喰いビスコの黒革みたいだなあと思うのですが、黒革はオッサンだがアルテミシアは美少女なのだ。アルテミシアますます大好きになっちゃってこの後どうなるのかヒョエエー!!!! の境地です。

 そしてアイオーンの正体がこれまたビックリでして、そうきたか……となりました。お兄ちゃん、なんでいいやつから死んでいくん……? 節子それただのライトノベルちゃう、骨太本格派壮大群像戦記ファンタジーや……。

 本当に著者コメントにあるとおり挿絵のパラパラ見はよしたほうがいいです。読み進めて文章と合わせて大ダメージを受けてほしい。凄いから。パラパラ見しなくてよかった。すごいな……。

 あとフラグを立てまくるガガよ。どうして……どうして……ほぼほぼパトムトが悪いのではないか。いやパトムトも考えるところがあってそうしたわけだけど、パトムト……(語彙が滅亡している)。

 とにかくすごかったっす。みんなも読もう。一気読みできるご新規さんがちょっと羨ましいです。

 

 あ、それから余談ですが、イーホンで本屋さんに本を取り寄せるとときどき書店員さんに同姓の人の注文と間違えられそうになることがあって、もしやと思って親戚の集まりのときに読書家の親戚に「イーホン使ってます?」と聞いたら「使ってるよ」と言われました。世の中せまーい!!

 

 面白かったです、オススメです! 一巻から順番に読もう!

七つの魔剣が支配するXV(宇野朴人著)の感想

 すげえもんを読んだ。

 学園バトルファンジーの真骨頂を見ました。全編にわたってひたすら死闘!! 敵も味方も活き活きと戦って活き活きと死んでいく!! すごいぞこれは!!

 巻数が深まるにつれてヤバみを増していくバトルラノベなわけですが、今回は前巻に引き続いてキンバリーに現れた異端との戦いが描かれます。そしてファーカー先生の目論見とは……。ピートがロボット(ちがう、ゴーレムだ)に乗って戦う展開もあるゾ、という、盛りだくさんの内容をお届けされて「ヒョエ」と悲鳴をあげましたです。

 次々と繰り出される異端の攻撃! それに立ち向かうキンバリーの学生たちと教師たち! というシンプルな内容なのに、とにかく引き込まれて読んでました。敵にも思うことや動機があってそういう行動をとるという描写はこのシリーズでお馴染みですけど、やはりファーカー先生は……と過去を描いてきて、やっぱり「ヒョエ」でした。

 序盤のティム先輩が素晴らしかったです。魔法使いってこんなヤベェことできないと生きていけないのでしょうか。ティム先輩の覚悟の決まり方がすごい。かわいい要員だったのに。

 ロッシがカッコイイのが嬉しかったです。ロッシ、胡散臭くてすき。そしてミリガン先輩が留年してまで学生統括になったばっかりにとんでもない貧乏くじを引いたのはなんというか気の毒でした。

 あとエンリコ先生の結果がせつない。ピートは本当にエンリコ先生の弟子だったのだなあと。銃夢のノヴァ教授にはこのはかなさはないですよね。でもピートがゴーレムに乗り込んで戦うシーンは大変ワクワク読んでおりました。ワクワクしたらあかんやんけという戦いが繰り広げられているのですが。

 最終盤の見開きをまるっとイラストにしたあたりは「そうだキンバリーって教師にいたるまで全員ヤバいんだった」と思うのですが、オリバーはそのヤバい教師たちと戦っていかねばならないのですよね。勝ち目あるのか???? なくない????

 なるほど小説というものは登場人物が苦しんでのたうち回るさまを面白がるものなのであるな、と深く深く納得するに至りました。なんというか素材の調理が丁寧で、見たことがあるシチュエーションでも「七つの魔剣が支配する」の味になっているのがすげえなと思います。

 ずっと面白いまま15冊もシリーズが続いているのはやっぱりすごいし、口絵も豪華だし、やっぱりライトノベルはこうであらねばと思います。

 

 面白かったです、オススメです! 一巻から順番に読もうな!

ウは宇宙ヤバイのウ!2 天の光はすべて詐欺(宮澤伊織著)の感想

 とんでもねえSFを読んだ。

 前の巻もめちゃめちゃ面白かったけどこれもめちゃめちゃ面白かったです。ハチャメチャ百合SFだ! ハチャメチャにも程度というものがあるぞ!!!!

 プロローグでいきなりイルカにいじめられる空々梨! 地上を好きに歩く武装したイルカってどう考えても昭和のヘンテコ子供向けコンテンツの「イルカがせめてきたぞ!」じゃないですか。そのイルカが武器で攻撃するんじゃなくて小銭をせしめようと空々梨を「はねてみろ」と脅してるわけです。なんだこれは????

 本編が始まっても概ねハチャメチャでして、空々梨がヌル香と飛行してたら人をうっかり轢いてしまい……ってなんで空にヒトがいるんだ。そいつ、鈴木キザシというんですけど、空々梨の元の姿であるクー・クブリスの宿敵でして、どの世界線でもクー・クブリス好みの姿で出てくるという。どうやら空々梨はお姉様が好きなようです。

 そして轢いてしまった鈴木キザシを助けたら、鈴木キザシのクライアント・地球意志である「地球生まれのTさん」が登場しまして、地上で人類文明が崩壊して動物が覇権を握った世界に飛ばされてしまうわけです。

 このTさん、タイムリーなことに陰謀論にどっ……ぷり浸かっておりまして、動画サイトで地球の自然を崇める動画ばかり観ているという人? です。わたくし金澤のリアル知り合いにも陰謀論にどっぷりの人がおりまして、「笑えるけど笑い事じゃねえ!!!!」となってしまいました。どうしてYouTube陰謀論動画を見るのか。ブリティッシュ・ゴッド・タレントとかタートルトークとかもっと面白い動画いっぱいあるだろうに……。

 人類文明が崩壊したあとの世界で空々梨とヌル香がついた仕事がおおむねひどい。たしかに人間にしかできない仕事ではあるのですが。そしてさらわれたちよがどこからどう考えても生贄一択になってしまうという。ちよ、ブラックホールだけどなんでもつまめるお箸こと空間テンソル選択スティックがないとブラックホールに吸い込めないんですね。

 あと裏ピのセルフオマージュがあったのが嬉しかったです。ヌル香冷静。あとヌル香がエネルギーを手に入れる手段としていろんな人(女)とちゅっちゅしまくるの、百合だ! という感じでした。ヌル香、楽しんでるだろぜったい。

 面白かった~!!!! 続編とかあるのかな。あればいいな。ハチャメチャだけど裏ピ同様ハードSFのするお話でとてもよかったです。なんだこれは傑作か。

 空々梨が優しい人なのがいいんですよね。エージェントとしてはぼーっとしてますけど。わふれむと菫もちゃんと出てきてイイ仕事をします。いいぞいいぞ。

 

 面白かったです、オススメです! 一巻から順番に読もうな!

女装の麗人は、かく生きたり2(ショーン田中著)の感想

 ものっすげえもんを読んだ。面白かった~!!!!

 可愛くて最強の男の娘がとんでもねえ化け物お姉様と戦うバトルラノベ(語弊だらけ)だ! いけない気持ちがワクワクするぞ!

 今回はリオきゅんの追う「竜」との戦いと、人間の組織である「正義解放戦線」の活動、そして新しい舞台である「列国」で奴隷にされた人間の様子が描かれておりまして、その「列国」での人間の扱いがまさに劣悪そのものでやべえなとなりました(語彙)。

 リオきゅんとディア様、アエローさん、それからエミーさまとマミーの主従のみんなで列国の闘技場にいくぞ! という楽しい船旅が始まったと思いきや突然の竜・ヴリィーナの登場で船は難破し、リオきゅんは他のみんなとはぐれて「正義解放戦線」の拠点の近くに流れ着きます。そこでコーラルという正義解放戦線の女の子と出会いまして、いろんなあれやこれやが展開することになります。一巻ではずっとドレスだったので、男物の軍服を着たリオきゅんは新鮮でした。

 竜・ヴリィーナはすべての精霊の上に立つ神のような存在で、自分とタイマンの張れる人間、つまりは英雄を求め続けていました。そしてそれに選ばれたのがリオきゅんだった、というわけです。

 なにより口絵のヴリィーナがめちゃめちゃカッコイイんですよ。インド神話とかに出てきそうな異形ぶりと美貌、もう最高の宿敵じゃないですか。いつか最終巻で、リオきゅんが彼女と正面から対峙するのかと思うと最高オブ最高じゃないですか。本編挿絵にもとても力が入っていて「しゅごい……」となりました。

 文章がとても格調高いのもカッコイイです。そしてディア様の愛に泣く。エミーさまはリオきゅんと他の人間たくさんをハカリにかければリオきゅんをとれるヒトなんですね……あと今回もエミーさまとマミーの主従漫才が最高でした。

 正義解放戦線のほうだってなんというかとてもせつない話が続いて、コーラルさんの過去がすさまじいです。リオきゅんはディア様やエミーさまに愛されているけれど、ただ使われるだけだった奴隷の立場よ……なおコーラルさん、頭の中では全く関係ないし似てないのにガンダムジークアクスのコモリさんで再生されていました。

 いやー面白かったっす。たぶん可愛い男の娘が圧倒的強者のお姉様と戦うお話って、ニッチ産業に見えて需要かなりあると思うんですよね。リオきゅんがこれから残していく歴史にひたすら期待しています。

 

 面白かったです! 未読の人は一巻から順番に読もうな!

獄門撫子此処ニ在リ4 狐の窓から君を見る(伏見七尾著)の感想

 すげえもんを読んだ。今年は夏バテとはきっと無縁だ。

 相変わらずの戦う巨大感情怪異ファンタジー! という感じでした。いつものみんなに加えて恐ろしげな新キャラや撫子の新しい友達、おぞましい宗教などてんこ盛りのハバネロパフェだぞ!

 新キャラの獄卒・カシャリ、悪いやつかと思いきや撫子にとりついていろいろアドバイスしてくれたりでもやっぱり悪いやつだったり、たいへん魅力的でした。そして同じく新キャラのドラセナもまたなんとも魅力的で。ラストバトルの壮絶さ、そのあとの展開にジンワリすること請け合いです。

 なぜか長野・軽井沢に飛ばされてしまった撫子とアマナが初夏の軽井沢を堪能する様子が最高でした。温泉っていいよね。アマナのおじいちゃん、ホテルをくれてやろうってどれだけ孫を溺愛してるのよ。そして長野推しのべにさんも再登場だ! 長野で出会う怪異がなかなか恐ろしくて恐ろしかったです(語彙力)。

 神去団地も再登場するのですが、今回はヤベェ宗教の総本山として出てきます。こわい。ミてゐる教、こわい。以前登場した怪しい神職の人たちや祀庁の人たちもバッチリ出てきてわくわくします。白羽さんには罪の意識が全くない。

 撫子に新しい友達ができて、お弁当のおかずを分けあいっこしたりみんなでおいしいものを食べに行く約束をするくだりは、撫子がふつうの高校生をやっている、という不思議なものを見た感じでした。オオサンショウウオのラインスタンプ、あるんでしょうか。

 そして撫子が同い年の友達を作ったから夜に怪異を食べさせる以外のことからは身を引こうとするアマナがせつないです。アマナ……。巨大感情! という感じです。アマナは本当に撫子の幸せを願っているのだなあと。撫子とアマナ、永遠に幸せであれと思うんですけど内容的にこれからも怪異と戦いつづけるんだろうなあ……。

 京都の街が日本中のさまざまなお祭りに占領されてしまうシーンはかなり怖かったです。でも京都、昔は日本の中心地だったわけで、なんならご当地のひとはいまもそう思ってらっしゃるわけで、そりゃ日本中からいろんなお祭りが流れてきてもやむを得ない。ねぶたが京都の街を進む様子を想像してしまった北東北の民はわたしです。いや京都の街ズものだばなんも知らねえばってや。

 いやあ面白かった。感想というより雑感って感じになっちゃいましたね。でもすごく面白かったです。なんというか感想の言い方が難しい。読め! そして確かめろ! 考えるな、感じろ! という気分です。面白かった~!!

 あと口絵と挿絵がめちゃめちゃ豪華でよきです。続きいつかな。ワクワク。

 

 面白かったです、オススメです! ちゃんと1巻から読もうな!

【悲報】お嬢様系底辺ダンジョン配信者、配信切り忘れに気づかず同業者をボコってしまう4 けど相手が若手最強の迷惑系配信者だったらしくアホ程バズって伝説になってますわ!?(赤城大空著)の感想

 すげえもんを読んだ。若干息切れすらしている。

 今回のカリンお嬢様は、自作自演でないことを証明するためにブラックタイガーの開拓している危険なダンジョンをソロ攻略だ! すげえ! すごすぎて絶句だ! 章が終わるとブラックタイガーの損害がン億円って出るのが毎度シャーデンフロイデ全開で最高ですわ!!!!

 ほとんど全編バトルなんですけど、出てくるモンスターがヤバすぎて「おいカリンお嬢様大丈夫か」と思うと共に「カリンお嬢様、どんな手で切り抜けるのかな」というワクワク感が高まりすぎて最高(語彙)でした。もう完全にカリンお嬢様の配信を観ている視聴者の気持ちですよ。あまりに面白すぎて脳がプスプス言っていたので半分読んでストップして続きを次の日に読んだんですがそれでも脳がプスプスしてます。カリンお嬢様無敵にも程があるぞ。

 なるほど無敵の主人公にはヤベェ敵をぶつければ楽しいんだなと理解したとともに、こんなデタラメな方法を思いつく著者やばくない!? と思ったのですが、わたしはお嬢様バズからしか知らないもののガガガ文庫で名作をたくさん書いている作家さんなので当然なのであった……わたしも一線を超えたヤベェ文章職人になりたい。

 いろいろ現実のコンテンツからネタを引っ張ってきたコメント欄のセリフが面白いです。ポケモン、何年も離れていたのでつい「デカヌチャン」で検索しましたわね……。「デカ過ぎんだろ……」は某テニス漫画発祥でよろしいのかしら? 掲示板のページがない代わりにコメント欄が楽しすぎておハーブでした。ライトノベルは自由だ!!

 カリンお嬢様、どれだけ鍛えればこの強さになるんだろう。ダンジョンに行く交通費を節約するために女子高生の全力疾走を何時間も休まず息切れもせずできるとかすごすぎる。体育祭の持久走であまりにのろくて心配されて先生に横を走ってもらったというわたくしとしてはうらやましくて目からヨダレが出ます。

 ほかのキャラクターだと光姫さんの暴走ぶりがすさまじいです。光姫さんの立場は将棋のタイトル戦における大盤解説なのですが、これ将棋だったらずっと「いやー……」とか「ひょえー……」って言ってて解説できない感じですかね。いやもっとすごいのですけど、ふつうに死にかけてるんですけど、光姫さん。

 すごくいいところで終わってしまって「ええっ!? 生殺しですわ!?」ってなったんですけど、今回と同じボリュームの続きがお出しされると訊いて大歓喜ですわになっています。いやはや面白かった。最後の書き下ろしエピソードでカリンお嬢様もたくさんの人に支えられてこの強さがあるというのが分かって、素直に「頑張ってくださいまし、お嬢様……!」となりましたです。

 それはそれとして「きたねぇ花火」はどうかと思いますわ。

 

 面白かったです! 未読の人は1巻から順番に読もうな!

白き帝国4 白と黒の進撃(犬村小六著)の感想

 はあ……はあ……(すげえもんを読んだ結果息切れをしている)。

 群像戦記ファンタジー第四弾!! 面白かったです!! いやはや残酷!! 折り返し部分の著者の「このへんからまた死傷者が増えてきます」というコメントがマジすぎて「ヒエエーッ!!!!」などと叫びながら読みましたよええ。

 前半で地獄のようなラブコメが繰り広げられるのに腹筋を完全にやられました。チンパンジー……。じいさんの入れ歯……。最初はゲラゲラ楽しく読めて、だんだんとシリアス度合いが増してくるのがすごいなと。読み始めたら本当にあっという間でした。なるほどこれがメリハリ。なるほど……。地獄のようなラブコメ、ちょっと下品ではあったんですけど、読者として高校生男子を想定しているならばアリだな……と思いましたです。というか元来ラノベはそういう人たちのもんなのよ。

 なんというかこのシリーズの第一印象は「南総里見八犬伝かな?」だったのが、2巻あたりで「水滸伝かな?」になり、いまではもう「三国志演義かな?」という感じです。いい意味で。群雄割拠、世界の覇権を巡る戦いの物語!! という感じです。それでありながらキャラクターがみんな生き生きと生きている描写がなされ、もちろん生き生きと死んでいく!!

 空戦のシーンはハラハラの展開でしたしパトムトがジャムカジャ族に潜入するシーンも「大丈夫かおい……」となること請け合いです。パトムトかわいそう……。ラギーの出自も明らかになって「まじか」となりましたです。

 ネタバレになるので名前は書きませんけど、死者が出るシーンではなんかもう情緒がぐちゃぐちゃでしたよね……。そしてその死者から聖珠を奪った人がわりとなにも考えないで力欲しさに継承していて、果たしてこの人はどうなってしまうのだろう……と思いました。聖珠を継承している者は死ぬということを知っている読者ゆえの目線なのですが、ヒトというのは力に負けてしまうのだなあ、とも思いました。

 でも5万の大軍に100人で挑むガガたちの戦いぶりは実にワクワクしましたし、白猫隊に死傷者続出のあたりでは「うそだろ……」とめちゃめちゃつらかったっす。本当にいいやつから死んでいくとカサンドラが言う通りですよ、本当に!!!!

 あと口絵がめちゃめちゃ豪華なのも密かな推しポイントです。かわいいラギーが拝めるぞ!! 在りし日のガトランド王家もよきです。子供のころのガガがかわいい。

 面白かったです、これはすごい。というかすごいから本になってるのよ。ガガガ文庫から書籍化したいという個人的な野望についた火にガソリンを注がれた感じです。やったるぞ。

 

 面白かったです、オススメです! 未読のひとは1巻から一気読み推奨だぞ!