のび太くんがいじめられる、ドラえもんがひみつ道具を出す、いい結果が出てのび太くんが調子に乗る、また酷い目に遭う、というルーティンが、なんというか共感性羞恥持ちの子供にはつらくてですね。アニメは途中で逃げ出していました。
でもドラえもん自体は大好きで、学習まんがシリーズとかはズラリと揃えてました。ドラえもんがいなかったら知らなかったことがたくさんあります。ドラえもんにはSFが詰まっている。あらためて素晴らしいなと思います。
というわけで三十代の目標は「ドラえもんを全巻揃える」です。
本題行ってみよう。
きょうはこいつです。あらためてドラえもんはSFだなあと思う作品でした。
もし恐竜が生きていたら?恐竜から進化した人間がいたら?というお話なんですけど、そういうものと遭遇するまでの導線が完璧でして。0点の答案を隠すために地下に隠れ家を作って、気がついたらいつもの面々が地下で楽しくやっているという楽しい展開でして。
小さいころに読んだとき、その地下に好きに遊び場を作れるひみつ道具にめちゃめちゃときめいたんですよね。
これもプラスチックを使って面白いお家を建てる話なんですけど、こういう……なんていうかアリの巣的なものが大好きで、休み時間は落書き帳にアリの巣描いてる子供だったんですよね……。
本題に戻ります。
ドラえもんたちは楽しいことをきっかけに、世界を揺るがす大ピンチと戦うわけですが、そのとき築城したのが「風雲ドラえもん城」というのはめちゃめちゃ笑いました。小さいころもここは笑ったなあ。風雲ってなんだ。
オチまで完璧ですごくすごく楽しい漫画でした。子供のころ一時間かかって読んでたのが20分で読めたのは寂しいですが……。
それからこれも買いました。
ずっと気になっていたドラえもんの第一話が読めると話題のものすごい本です。
実は小さいころ「ドラえもんの第一話ってどんなだったんだろう?一巻買ったら載ってるかな?」と思って祖母に駄々をこねたことがありまして、でも結局本屋で一巻を取り寄せしてもらう約束はしたもののなかったことになっちゃったんですよね。
その、大昔からの願いが叶ってうれしいです。ドラえもんの第一話は学年誌や幼児雑誌に載っていて、読者の年齢に合わせて内容が違うんですよ。幼稚園の子向けには大きなコマ割りで絵本みたいな感じで、小学生向けには未来のテクノロジーについての話が挟まるとか。
あとジャイアンとスネ夫の力関係が逆なのが面白かったです。ジャイアンめっちゃ素朴な顔w
ドラえもんは初期は餅が好きだったという衝撃の事実、そして四足歩行するドラえもんw
カラーページもそのままぽくて、とてもおすすめです。
今とは違う設定ももろもろありつつ、ドラえもんの原点がわかる良書でした。
ドラえもん、大人になってアニメでなく書籍を読んでみると全然違って面白いです。
いま編集者さんに勧められて荻原浩の「二千七百の夏と冬」を読んでるんですけど、なんで編集者さんって面白いと思う本をズバリ当ててくるんでしょうね??これは5月の連休に遺跡にいって熊除けの鈴鳴らしながら写真撮りまくるしかないやつ……。
読み終わったら感想書きまーす。