めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

ドラえもんの大長編の話その5とドラえもん1巻の話

はい。

またしてもドラえもんです。マイブームがドラえもんなのです。

きょうはこいつです。

まずは「畑のレストラン」のうまそさを語りたい。すごくおいしそう。いいなあ。どういう想像力があればあんなの思いつくんでしょうか。

のどかな少年たちの秘密基地から物語は時間犯罪者との戦いに発展するのですが、時空乱流というドSFなものをぶつけてきたのはすごいです。子供が読むことを想定してるのにガチのSFっすよ。とても理解しやすいのがさらにすごい。

あとフォント芸が面白い。のび太くんが遭難したときの「ドラえも〜ん!」のフォントは反則ですよ……。

ククルという古代人の少年との冒険、見ていてワクワクします。あとのび太くんが作った三匹の伝説の生き物がカッコイイ。

でもやっぱり二十分くらいで読めちゃったんですよね。せつない。

個人的にドラえもんの家出の理由になった、のび太くんのパパの上司から預かったハムスターが、ゲージじゃなくてバスケットなのが気になります。穴開けて脱走するのでは。それにでっかいネズミってどっちかって言うとモルモットでは……。

 

それからこれも買ってきました。

ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)

ドラえもん (1) (てんとう虫コミックス)

 

書店の店員さんに「巻数は大丈夫でしょうか」って聞かれちゃった。

しみじみと面白いですね、ドラえもん

なんていうか昔のいいとこのお母さんは息子をさん付けで呼ぶイメージあるんですけど、スネ夫のママが「スネちゃま」じゃなくて「スネ夫さん」って呼んでて、うおっいいとこのぼっちゃんだ!と思いました。

コンピューターペンシルの話はのび太くんがギリギリ踏みとどまるのがなんともせつない、そしてジャイアンが使って親にすぐバレるのもせつない。

 

なんだっけな、ツイッターで以前、「アメリカ人にドラえもん見せたら『のび太は母親がヒステリーだから成績が悪く惰弱、スネ夫はものばかり与えられたから権威主義ジャイアンは母親に暴力を振るわれたから友達を殴る』って言ってた」みたいなツイート(たぶんもっと短くて簡潔)が流れてきたことがあるのですが、昔の基準でこれが当たり前だったというのは、やはり時代を感じますよね。

この巻にはたしか出てこないですけどカミナリさんっているじゃないですか。あの人は戦争でPTSDを植え付けられたんじゃないかっていう考察を聞いたことがあります。

いまの世の中では野球をやる空き地もないし、ただただおっかないカミナリさんや先生もいないですし(いたら捕まりますよね)、本当に時代を切り取った作品なんだなあと思います。

どちらの時代がいいかって言われたら圧倒的に現代ですけど、子供のころ「空き地」に憧れた記憶があります。小学生になったらこうやって遊ぶのかなーって。

いつか誰かの子供に小学校の入学祝いを渡すことになったら、ドラえもんの全巻セットにしたいなあ。そんな機会なさそうだけど。

ドラえもんジャーニーはまだまだ続きます。時代を超えた名作だあ。