ようやっと最新刊に追いついたです。
最新刊だったので無事イーホンくんで買えたのですが、それでも去年の本ですか。もうすぐおととしの本になってしまう……。去年の12月に刊行されているということは佐々木鏡石先生はこれとアオモリ1巻をほぼ同時進行していたということですか。元がなろうにあったとはいえ恐ろしいことだ……。
今回はガチのドンパチが読めるたいへんシリアスかつ深いお話でした。大貴族マンシュ伯爵のえっぐい陰謀やら過去やら、その従者ライザールとライラ先生のエピソードやら、重たい話が多かったのですが、表現がたいへん軽やかなのでするするさらさら読めましたです。そのうえレトリックが面白くて付箋を貼りまくって角刈りの大判ラノベにしてしまいました……。
王都の疫病の原因がまさかこうだったとは。それを知って行動を起こすアリシアがたいへんかっこいいです。ノエルが頑張って聖女を始めたのもただの姉妹ざまあでなくてとてもいいと思いました。あとレオの昔の仲間たちがいいです。ギルマスのダッドさんかっこいい。
そしてロランのセリフが気になります。アリシアが大好きな優しいロラン、まさかそういう過去が!? となりながら読んでおりました。恐ろしや。それもこの先で描かれるのでしょうか。ぜひ読みたい、TOブックスさんよく知らないけどぜひ続きを出してほしい。
あとオマケ小説の怪談を語るアリシアがどこかで見たやつでたいへん面白かったです。今年の夏は暑かったなあ……と思い出したのでした。はちみつレモン飲みたい。アリシアの怪談のオチはあれでよかったのでしょうか。
いやはや面白かったです、食の安全だ。食の安全というのはないがしろにしてはいけないのだという強いメッセージが伝わってきました。そしてこのお話は単純なざまあモノでなく、また魔法みたいな簡単な手段を使わない、ガチの農業ラノベだ……と思って読みました。いや今回はだいぶドンパチしてましたが。それでも魔法みたいなありがちな手段でなく肥料を爆発させるという詳細に書いたらアカンやつでド派手に戦うのだから面白い。肥料を爆発させることについては、アリシアは本気で先代の聖女の弟子で知恵を求める子なのだなと思いますです。
追いたいラノベが増えました。アリシアっょぃ。がんばれアリシア!
面白かったです、オススメです!