すこたまおもへぇ本の続編どご読んだ。
ツートな津軽弁魔術師異世界物語第二弾です。すこたまおもへがった(すごく面白かった)です。
今回の舞台はサブタイトルで分かるとおり(分かるか????)宮城県であります。宮城県は東北の民からすれば大都会仙台のあるすごいところなのですが、本作はひたすら宮城県を擦りまくる展開となっております。
まずは序盤、仙台ゆかりの某球団とか某お笑いコンビとかが異世界でも無理のない形で出てくるのには読みながらめちゃめちゃ笑いました。上手い……世界観の構築がひたすら上手い。なんだこれ傑作???? と、東北の民わたくし大笑いしてしまいました。終盤にはスキルの名前として某野球選手が登場します。
それだけでなくちゃんと異世界ファンタジーもやっていて、新しくズンダー公国の姫君イロハが登場するのですが、例によってオーリンは「イ」と「エ」の発音が区別できなくて大変なことになります。しかもあとがきを読めばわかるのですが「イロハ」はちゃんと東北というか仙台にゆかりがある名前でした。すげー。著者が歴史に詳しいのが伝わってきます。
マツシマでのバトル展開が大変熱くて、イロハちゃんが可哀想でよいですね……そしてレジーナのスキルが実は……という終盤の展開、頼む続刊出してくれお願いだからという感じです。ちゃんと異世界やってるのにちゃんとご当地モノなんですよ、ラブコメとかで現実の街が舞台になることはあっても異世界モノで現実の街を舞台にするってどういう荒業ですか。面白いのですべてヨシ!!!!
オーリン、魔力を使い果たすと標準語になるのが面白いです。津軽弁チート、今回も健在でした。あと温泉はよい。「ドサ?」「ユサ」という章があるのですがそんな長い文章を縮められる津軽弁すごい。
いやあすごく面白かったです。イーホンくんが頑張ってくれたのできのう(2023/6/30)買ってきて、夜に半分くらい読んで面白くて寝付けなくてそれでも寝て四時半起きして読破してしまいました。サクサク読めてノンストレス!
予告によると次の舞台は秋田県ことヴリコ(たぶんハタハタの卵ですね)だとか。美人のエルフが住んでるらしいです。これは秋田県民としてはぜったいに読みたいやつ……! 頼む続刊ちゃんと出て……!
それから帯にはコミカライズの予告が載っていて、いやスニーカー文庫さんもっと大々的に広告してよと思ってしまいました。本当にもうちょっと広告してほしいです。実を言うと発売半月前まで新刊が出るって知らなかったんですよ。たまたま著者のツイッターを見て「2巻出るったが?!」となったくらいですから。
面白かったです、オススメです!