めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

剣と魔法の税金対策6(SOW著)の感想

 はあ……すんげえものを読んだ。

 コミカライズの試し読みを読んで原作を大人買いした作品もついに最終巻です。人生初の電書でビビりながらダウンロードして読みました。超絶面白かったっす。

 いや、なんというか、電書でも最終巻を出してもらえてよかった……と思える作品でした。メイつよい。ブルーやさしい。クゥ頑張った。ゼオスも頑張った。

 いろいろ税にかかわるネタを練り込みながら、いままでの伏線を次々回収するのはすげえの一言です。あの表現ここに繋がるんだ?! というのがてんこ盛り。面白かった〜!!

 5巻のラストが衝撃的だったので、「いやこれ繋がるお話あるん?!?!」とかちょっと思ってたんですけど、その心配は無用でした。すごいぞやっぱり。個人的に愛天使さまの伝説がいかにもでよいです。

 罵倒できないクゥとか本性の出るゼオスとか、気合いで呪いの装備を無効化するメイとか、とにかく笑っちゃうんですけど、シリアスな展開をこうやってコミカルなノリで進めるのは今年の大河ドラマを思わせます。あと税金を重くすると村人が逃げちゃうのは「おんな城主直虎」で観たやつだ……と思いました。

 そうだよ時代は大減税だよ!!!!と思いながら読んでおりました。経済に詳しくなれちゃうすごいラノベだ……やはり中学校の図書室に置いていくべきラノベだと思うんですけど、電書だとそうはいかないのでやはりアニメにしてえねっちけーEテレの土曜夕方に流すべきではないでしょうか。

 最後の大円団ぶりがすごくて泣きそうになりました。死とすら戦うメイすごい。お話のなかで大魔王になってしまったクゥの作戦とか、それを助けようとするメイやブルーがとてもよくて。戦った結果があの大円団だったのですね……。

 邪神の生まれた理由がつらい、その邪神と対決するクゥがかっこいい。わたくしなんだか情緒不安定になって書いてますが結局言いたいのは面白かったということです。

 本当に続きを出してもらえてよかった。最近のラノベ、簡単に打ち切りにされがちなので、こうやってちゃんと終われてよかったです。本音を言うと紙の本を本棚に並べたかったのですが。

 しかしこれ以上の結末はなさそうな結末で、これならいいか、と納得できました。

 

 あと電子書籍って読んでる早さを分析して一章読み終わるのに何分かかるか予想してくれるんですね……。

 これから電書だけで出るラノベが増えたりするんでしょうか。なんにせよラノベ業界が潤うことを祈ってやみません。

 

 面白かったです、オススメです!