めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

銃夢火星戦記9(木城ゆきと著)の感想

 お久しぶりです。長くはならないかと思いますが書いてみます。

 超絶アクションバトル巨編シリーズ「銃夢」の最新刊です。銃夢はもはや「銃夢サーガ」と言える壮大な世界観と圧倒的なボリュームで、ハリウッドで映画になったレベルの傑作漫画でもあります。

 いやあ面白かった、ジャポロとクアンのバトルがすさまじい。過去のエピソードも大変興奮しながら読めるやつ。大気圏に突入しながら戦うとかふつう描きます?!

 ロマン砲をばんばん撃ってくる展開、たいへんよきでした。そしてガリィこと陽子の才能の片鱗が……! 陽子は体のパーツが壊れることを怖いと思わない、というのはシリーズずっと描かれてますけど、こんなちっちゃいころからそんな重い設定が生きていたのかと思うとつらみがすごいです。

 エーリカが陽子の味方であるというのはそんなに危うい関係の上に成り立っていたのか……と思うと、エーリカと陽子、つまりガリィが離別した理由もなんとなく納得がいきます。

 ヤベエやつがぞくぞく出てくるのも相変わらず銃夢ワールドしていて素晴らしい。ヤコレワさんがデジャー・ソリスの子供たちを操っていて、子供たちは操られているうちは幸福で、操ってほしいと懇願するとかすさまじすぎるでしょうよ。新しく登場したポポ・オレイユ博士も純粋ゆえの邪悪の塊すぎて恐ろしい。そして機甲術のいちばん偉い人が恐ろしく脳筋でこれだよこれとなりました。

 

 例によってイーホンくんで取り寄せたんですけど、なにやらショッピングセンターの書店が改装工事で閉まっておりまして、ショッピングセンターのサービスカウンターで支払いました。どんどんテナントが減ってしょぼくなっていくショッピングセンター、秋田県ってマジで斜陽の国なんだなあと思いますです。本屋さんは残るようですが……。

 あと次の巻が来年というのんびり刊行、果たして完結するのかちょっと不安になってきました。とりあえず期待しつつ待とうと思います。

 実を言うと前の巻の内容が飛んでいたので火星戦記を今月一巻から全部読んだんですが、今回のラストはすさまじい引きだったので来年はこの巻を読み返すだけで済みそうです。

 

 解き放たれた陽子がこの先どう生きていくのか、期待しかありません。面白かったです!