めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

異修羅Ⅷ 乱群外道剣(珪素著)の感想

 すげえもんを読んだ。

 たいへん面白かったです、前の巻のこととかいろいろ忘れてはいたんですが、それでも問答無用で面白かったです。ソウジロウとロスクレイがかっこよすぎて泣きそう。これ、新鮮な感想のほうがおいしいかなーと思って読了した直後に書いてるんですけど、とにかくとにかく凄かったっす。

 まずは「灰髪の子供」ことヒロトがえぐい。ロスクレイをそもそも戦わせないつもりだった黄都を出し抜いた。そしてソウジロウを病院に閉じ込めておこうという黄都の作戦は甘すぎたと思うんですよね。ソウジロウが戦いをやめるわけがないじゃないですか。修羅ですよ修羅。片足になろうが戦い続ける修羅ですよ。

 あと久々にキヤズナさんが出てきて嬉しかったです、メステルエクシルくん奪還作戦がひたすら暴力的で大変よい。無事にメステルエクシルくんを奪還できるか、次の巻に期待しかありません。

 それから「ジェルキさんお疲れ様」という気持ちが強いです。死ぬわけじゃないんですけど。ジェルキって名前を見るたびに「速き墨だからジェルインキなのかな」って思ってたんですけど、とんでもなく有能なひとでした。すごい。

 ミジアルくんがちらっと出てきたのもとてもとても嬉しかったです。いいぞいいぞ。あとツーちゃんやキアちゃんもちゃんと活躍していてとても良かったです。クゼさんも出てきました。

 とにかくお話のなかに登場する人数が多くなって、ちょっと混乱しつつのところもあったんですけど、それでも「すげー! やべー! すげー!」と読めるお話で大変よかったです。ロスクレイ対ソウジロウ、事実上の最終決戦では???? という壮絶さでした。いやーおもしれー。

 ヒロトの作戦にはめられてしまったロスクレイがひたすらつらくて。ロスクレイはどこまでも英雄でいようと頑張るわけですが、その理由は冒頭にばっちし書いてあるので大変スムーズに理解できます。思えばロスクレイは修羅たちのなかで唯一の「ただの人間」ですからね。どんなに訓練しようと修羅たちにはかなわないわけで、だから援護射撃や詞術の援護を使うわけですが、とにかく戦いたいソウジロウには「それで勝って楽しいのか」ってなるんですよね。ソウジロウやべえな……。

 

 来年一月からアニメ放送と帯にでかでかと書いてあって期待が高まっております。しかしどこまでやるんだ? 1巻から区切りのいいここまで8冊あるぞ? もしかして2期あったりするんでしょうか。期待して待とうと思います。ソウジロウ、クラシカロイドのモツさんの人なんですよね(例が古い)。楽しみです。

 

 面白かったです、オススメです!