とんでもなく面白い本を読んだ。
ガガガ文庫の公式さんがなにやら盛り上がっていたので、辛抱たまらず発売日をだいぶ過ぎてからイーホンくんでポチッたのですが、大正解優勝でした。
カタブツ新人騎士・アルサリサとスレたベテラン騎士・キードのコンビが大暴れする非常に痛快かつカッチョイイ作品です。もうお話のなかで起こること全てが面白い。傑作ですよこれは……。
この物語の世界ではいわゆる警察官を騎士と呼ぶわけなのですが、キードの所属する四課のみなさんが面白いのにみんなすごくてびっくりしました。バケツくんが大好きです。人間が消耗備品扱いになってるの「され竜」以来で見ました……。
カタブツ新人アルサリサの食いしん坊具合とか子ども扱いされると怒るところとか、とにかくカタブツエリートなのに可愛いです。アルサリサは最初、ギリギリ犯罪になるかならないかみたいな手段を取るキードに反発するのですが、次第に信頼が湧いてくるのは胸熱です。なにこれ最強タッグ????
舞台になっている魔王都市はとにかく治安が悪いところなんですけど、治安が悪くなると警察も強い手段を取るというどこかで聞いた話を思い出します。それから戦闘シーンがとにかくスタイリッシュ。キードめっちゃかっこいいんですよ……。
あとレトリックと心情描写がとにかくいいです。付箋だらけにしてしまいました。こんだけ付箋を貼る本なかなかないってくらい付箋貼りました。そりゃもう夢中で読みましたよね……すごくよかった、ひたすらすごくよかったです。
あと悪役のみなさんがとにかく魅力的なのもいいです。イオフィッテちゃんさん様かわいい。あとハドラインさん気持ち悪い(盛大に褒めている)。
やはりガガガ文庫はよい本を作るなあ……と思いました。アニメ化しましょうよ。コミカライズもしましょうよ。ぜったい面白いから。
というか新作のライトノベル、それも新しく構築された世界のものを読むのが久々でして、なんと表現すればいいか、脳みそが追いついていくのが大変快感でした。この世界ではこういう武器があって、こういう敵がいて……というのを理解していくのがとにかく気持ちいい。内容はほぼ魔族の「ヤのつく自由業」の抗争なんですけど、ちょっとずつ謎が解けていくのも快感です。
とにかく面白かったっす。ぜひ続きを出してほしいです。アルサリサとキードのコンビをもっと読みたいし、ラストシーンのキードが気になりすぎるのです。
面白かったです、オススメです!