めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

オーバーロード(丸山くがね著)の話

 今回は一冊の感想ではなくシリーズの話をします。

 このブログにたびたび登場する叔父上が、オーバーロードのアニメにハマったのがきっかけで、原作の大判ライトノベルをコツコツと古本屋で集め始めて、読み終わったのを貸してくれたのですが、それでどうにか16巻まで読みました。

 いやあこれがめちゃめちゃに面白い。登場人物のみなさんはキャラクターがばっちり立っていて、世界観も精密に練りこんであるし、面白いライトノベルってこういうのを言うんだな……と思いましたです。

 個人的にはセバスが好きです。王国編での男前ぶりがすごかった。あとシャルティアがかわいい。アウラとマーレもかわいい。アルベドさんえっちだ……。

 なにより「サ終したゲームの世界に取り残されて、ゲームで手に入れた力やアイテムで無双する」という設定が上手いなあと思います。ゲームの世界で無双したい気持ち、たいへんよく分かるので……主人公アインズことモモンガこと鈴木悟は本当に「ユグドラシル」というゲームが好きだったんだなあと、昔の仲間たちのことを思い出しているシーンのたびに思います。

 そして鈴木悟はふつうのサラリーマンで、国家経営なんてしたことないのに、周りにお神輿みたいに持ち上げられて苦しみながら支配者をやっているというのが妙にリアルでいいと思います。頑張れ……という気持ちで読んでおります。守護者のみなさん、アインズがすごく頭のいい王様だと思い込んでいてアインズが言ったことを真に受けるので、アインズ苦労してるんだな……となります。

 

 一巻の発売が確か2011年くらいだったと奥付を見て確認してたんですが、もう10年以上続いているシリーズというのはやはりバケモノという感覚しかありません。しゅごい。イラストも充実していて表紙のクリーチャーだらけの絵を見るたびにすごいなあと思っています。

 最初のほうは暴れん坊将軍感強めなんですけど、だんだんアンデッドの王様らしく悪いことをする(リザードマンの村を襲うとか魔法で人間の軍隊をぐっちゃんぐっちゃんにするとか)のもなかなか面白いなあと思いつつ……この世界にプレイヤーはまだいるのか、いるとしたらどういうものなのか、というのが続きで描かれるのでしょうか。

 とりあえずこのブログにアマゾンを貼り付けたのを見るとまだ続きは出ていないようで、とても楽しみです。ありがとう叔父上!!!!

 大虐殺のシーンが連発するのは恐ろしいんですが、でもとても読みやすくて楽しいです。あと最後にフルカラーで登場人物が紹介されているのも好きです。なお人間のキャラクターだとネイアが好きです。クライムも好きなのですがあんなことになるとは……。

 とにかくめちゃめちゃ魅力的なお話です。スピンオフ漫画が出ているみたいなのでそれを読みたい。

 叔父上の貸してくれる本はとにかくハズレがないんですけど、小説を貸してもらうことはあまりなくて、叔父上のハマりぶりが想像できてとてもニコニコしてます。叔父上、人間ドックでなにか引っかかったらしくて、ちょっと心配です。

 

 面白いのでみんな読んで! わたしもあつ森世界に入って貯金の1700万ベルで無双したいぞ!!!!