めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

三体II 黒暗森林(劉慈欣著)の話

ヤベェ本を読んだ。

ネタバレ回避したいし簡単に感想をまとめられそうにないので、長い感想にはならないかと思いますがまあとりあえず思ったことをまとめます。

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

三体Ⅱ 黒暗森林(上)

 
三体Ⅱ 黒暗森林(下)

三体Ⅱ 黒暗森林(下)

 

すごいですこれ。第一部を軽く飛び越えるすさまじい世界。そして想像力の大爆発とそれを裏打ちする科学。どうすればこんなん書けるんだ。

冒頭の蟻のシーンは出てくる文字が墓石に刻まれた名前だと気付くのにちょっと時間かかったんですが、しかし蟻のシーンはなかなかの伏線でした。

今作はルオ・ジーという学者(変換できない……)が主人公でして、彼は三体世界と戦うために任務を背負います。任務はそのためならばなんでもお金や物を使えるという条件があって、彼はそういう仕事を(ネタバレ回避砲発射)

とにかくすごいんですよ。圧倒的なラスト。愛ですよ愛。

 

あと無印からの推しのダーシーさん出てきてめちゃめちゃ嬉しかったです。ダーシーさんほんとにしぶとい。つよい。

ちなみに読みながらダーシーさん推しっているのかなってツイートしたら中国のダーシーさん推しの方が見事な日本語でリプしてきてびっくりしたなどしました。ダーシーさん、ゴキブリ並みに適応力がつよい。

 

頭脳戦SFと同時に遠未来世界の宇宙艦隊スペースオペラも展開されて、うひゃー!!って感じでした。SFてんこ盛りでワクワクしますよこれは。

今作は宇宙と遠未来と知能戦の超絶おいしい煮物でした。なんだこれ傑作かよ。

 

これは続きが楽しみだぞう……。全人類読んで。最高だから。

また図書館にお願いせざるを得ないのがつらい、文庫になったら買う……。

 

なんというか小松左京の「虚無回廊」に通じるものを感じました。でもこれは完結してるんですよね。

小松左京の作品は永遠に完結することはないですが、この「三体」は最後までちゃんと書かれて本になってるんですよね。完結させられるパワーよ……。

ちなみに個人的なことを申しますと、宮部みゆきの「ドリームバスター」の続き今だに待ってます。

 

いやーとにかく傑作だった。文章が塊になりがちなのがちょっと辛かったです。気をつけよう。

面白い本が読めて嬉しかったです。

 

さて、次は戦国ベースボールになるかな。あと感想はたぶん書かないですけど叔父上から借りたヒメノスピアって漫画も面白いです。読書たのしい……。