めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

七つの魔剣が支配するⅪ(宇野朴人著)の感想

 すごく面白い本を読みました。

 今回は長期休暇で旅をするいつものみんなが見られます。そしていろんなことを考えさせられました。世界観の練り込みが凄まじすぎる!

 ゴッドフレイ統括などなど先輩のみなさんが卒業して、オリバーたちは上級生になるのですが、その前の長期休暇であちこちを旅するお話です。みんなで美食して乱痴気騒ぎをしたり、カティの実家やシェラの実家に行ったり、とにかく楽しい……そして闇のチラつくお話でした。

 オリバーがナナオを好きな理由というのがね……もうね……可哀想に……って感じでした。そしてカティはオリバーが好きなんですけど、その一方でガイに甘える自分に困惑していたりとか、いつものみんなの関係が際立ってきて、いいぞいいぞ若者よ、となりましたです。

 カティの実家の話が面白かったです。入浴シーンがあるぞ(サウナと池でととのうだけですが)! カティのご両親がカティを心配していて、オリバーがカティのヤバい現状を素直に言うシーン、これがこの世界の魔法使いの基本なんだなあ……と思いました。カティの両親のしたこともなかなか恐ろしくて。

 それからシェラのお母さんがぶっ飛んでてめっちゃいいキャラしてました。なにこのひとめちゃめちゃ面白い。あとシェラのお母さんの仲間たちが愉快すぎてめっちゃ面白かったんですけど、そのあとに出てきた新しい敵がヤバい。新手の敵恐ろしい。まあ読んでくれ間違いなく面白いから。

 世界が広がれば物語も広がるというのを体感しましたです。いやあ実に面白かった。若者たちの成長にワクワクしたり世界のヤバさに震えたり……。

 

 さて、本作は同月に外伝的作品も出ていて、そっちを読むのも楽しみです。卒業のタイミングでゴッドフレイ統括のお話が読めるのは期待しかない。しかしイーホンくんよ予約もまとめてできるようにしてくれ……(2冊べつべつに分厚い段ボール箱で本屋さんに入ってた)。

 あと叔父上が貸してくれた「オーバーロード」がたいへん面白いです。ずいぶん前の本ですが異世界暴れん坊将軍って感じでいいですね。これからアインズさん悪役になっちゃうらしいですが。

 

 とにかく面白かったですななつまⅪ。痺れる面白さでした。おすすめです!