またおもしろきものを読んでしまった。
おじさんたちと「あにまる」の楽しいお話を描いた奇書もといライトノベル。今回もキレキレの内容でござった(木林さん風)。
今回は前巻のラストで登場したのライオンのいる島である「ぶどう島」と同盟を結ぶか? というお話です。
ぶどう島はフルーツのブドウでもブドウ糖でもなく「武道」のぶどう島です。住んでいるおじさんもアニマルもみんな武闘派で、あることを企んでおります。おじさん島はその企てに乗るか? それとも? というのが今回のお話の軸です。
まずは言いたい、進さんなんでそんなものすごい特技を隠していたんですか。そしてなぜおじさんたちは滝に打たれたがるのか。さらになぜからあげにそこまでこだわるのか……。
世界観もだいぶはっきりしてきて、なんであにまるたちがわかものに虐げられるのかが描かれるのですが、パンダってそんなすごい生き物だったんですね……。確かにパンダが動物園で生まれるとすげーニュースになるもんなあ。深いぞ。
あと森のつく名前の人シリーズで、ぶどう島は全員「石ノ森」さんでした。この実際にいる人に近いギリギリセーフのネーミングが大変おもしろい。著者はなんでこんなおもろいこと思いつくんですかね……。
たびたび挟まるすごい長台詞でページが埋まるの、演出としておもしろいなあと思いました。なんていうかのび太くんのパパのお説教みがあります。
そしてぶどう島の神様の名前がひどい。脳みそ筋肉じゃないですか……いやぶどう島のひとみんな概ね脳みそ筋肉なんですけど。
とにかく面白かったです、相変わらずのハチャメチャぶりでした。なによりキャラが立っていて分かりやすい! だれのセリフか説明不要! というのがすごいなあと思います。
これ、コミカライズも本になってるんですね。以前封神演義外伝を読むためにインストールしてそれから面白げな漫画を見つけるとぽちぽち読んでるヤンジャンアプリでコミカライズが読めるので、なんとなく読んでるんですけどコミカライズもキレキレでおもしろいです。
おじさんの年齢の定義がコミカライズと原作で違うのはヤンジャンの読者層に合わせたんでしょうか。コミカライズ、紙の本はいいかなって思ってるんですけど、更新のある週は大変ワクワクして過ごしております。
おじ森、これからどういう方向に転がるんでしょうか。早く2巻の超イケメン木林さんをコミカライズで見たいです。もちろん本編の続きもとても楽しみです。
面白かったです、オススメです!