めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

SPY×FAMILY10(遠藤達哉著)の感想

 長くはならないかと思いますがとりあえず書いてみます。

 紙の本で買ったんですけど電書貼っちゃった。表紙でお分かりのとおりこの巻では「黄昏」氏の子供時代が描かれます。彼の名前は伏せ字になっており、子供のころ友達と戦争ごっこをして「参謀」とあだ名されているところから描かれます。

 ネタバレはなるべく避けたいのですが、平和に戦争ごっこをしていた子供時代は、予想通り戦争によって破壊されます。大人になって兵士になり、そこからスパイになるわけですが、いまではなんでもパーフェクトにこなす彼が若いころはたくさんの失敗をしてきたという描写がせつないです。

 彼の子供時代はいまこの戦争が起きている現実とリンクするようで、こういう悲劇がたくさん起きているんだろうな、と思うと、やはり戦争は愚かだとしか言いようがありません。「黄昏」というスパイになった彼は、戦争がない世の中にするために戦い続けているのですね……。

 それからヨルさんママ友編が始まるのですが、しかし「愛国婦人会」って朝ドラクラスタからしたら「アカーン!!!!」ってなる名前ですね……戦時中のシーンのある朝ドラで鍋とか供出しろってヒロインやヒロイン母に迫るやつ……あれは「防国婦人会」でしたっけ。

 ヨルさん、ママさんバレーで大暴れしたり「ファーストレディー」という言葉の意味を知らなかったり、なかなかトンチキで楽しいです。というかなにかの団体に属していないとスパイを疑われる世の中って怖いですね……。

 ダミアンがめっちゃ母親似だということが分かったわけですが、ここまではアニメじゃやらないんだろうな、と思いますです。

 この漫画の好ましいところは、基本的にギャグ漫画なところです。今回は戦争が描かれてシリアスなお話なのですが、それを中和するアーニャとヘンダーソン先生のエピソードとかが大変よいです。あとボンドとフランキー。

 アニメも2期が始まって、大変面白く観ています。ボンドかわいい。この漫画を買って読もうと思ったきっかけがボンドですからね……。ボンドは大型犬の魅力がぎゅっと詰まった犬だなあと思います。

 しかし今期は観るものがたくさんあって忙しいです。ガンダムもあるし明後日にはモルカーも始まるし。アニメ3本追いかけるなんてなかなかないっすよ……。

 

 とにかく黄昏氏の戦争への思いや平和な世の中のありがたさを噛みしめる本でした。面白かったです、続きが楽しみです。