めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

スーパーカブ6(トネ・コーケン著)の感想

またとてもよきライトノベルを読んだ……

スーパーカブ 6【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

スーパーカブ 6【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

 

紙の本のほうが上手く貼れなかったので、電書のほうをば。特別版なんて出てたんですね。わたしは普通に本屋さんで紙の本を買いました。

 

今回、小熊ちゃんは高校を卒業し、礼子ちゃん椎ちゃんとカブで東京に卒業旅行に出かけます。

その旅の様子がまことに楽しそうでワクワクします。まあその前に小熊ちゃんは入院していたぶんの補習があって、なんとか卒業式に出られるという状況だったのですが、そこで地学の勉強をしたときに、それなら実際にカブで行けば早い、と思ってしまうのが面白い。小熊ちゃんは本当にカブと出会えて人生が変わったんだな、と思いました。

3人で東京に出かけて、駐車場の料金にびっくりしたり、大盛りのラーメン食べたり、ネカフェに泊まったりするのですが、その様子が果てしなく青春で、普通の子とは違うタイプの3人ですが、それでも青春してるなあ、と思います。

可愛い表紙に騙されがちですが、これかなりハードなバイク小説ですよ。暴走しないだけで。3人のバイクへの愛がすさまじい。東京を端から端まで走ってみようと転がる様子は本当に楽しそうです。うらやましい。

あとバイク乗り目線でみた東京が面白いです。すり抜けができない混雑とか国会議事堂の周りはバイク便が走ってるとか。きっとバスとかから見た世界と違うんだろうなあ。

この子らのすごいところは東京タワーとかスカイツリーとか原宿とか、あるいは東京じゃないけどネズミーとかが目的地なのでなく、バイクで「東京を知る」ために走ることです。文字通り端から端まで走ってみる。すごい。

あと小熊ちゃんが大学進学先の住まいとして借りた古い一軒家やその近所の墓地を見て椎ちゃんがここはやめて一緒に住もうと言い出すのが笑えました。どれだけ不気味なのよw

あと前巻で舞台になった病院に行くシーンがあって、桜井ちゃんまだ入院してたけど超元気でした。脚が治ってきて外泊許可とってバイクいじってて、うっかり転んで手をついて手首だったかにヒビが入るwこりないw医療費やばいw

シスターの医療費って修道院から出るんですかね?うまい棒むしゃむしゃする桜井ちゃん可愛いw

 

小熊ちゃん、相変わらず可愛い見かけに反してハードボイルドな子なんですけど、この子の世界はカブで広がって、カブの結びつけたさまざまの友達や仲間がいて、その高校時代の総決算という感じでした。素晴らしい。

あとね、イラストがすこぶるよいのです。冒頭のカラーページの礼子ちゃんの色気たるや……モノクロイラストもとにかく3人が楽しそうですごくいいです。

礼子ちゃんは高校を卒業して放浪の旅に出て、椎ちゃんは東京のマンションで大学生活を、小熊ちゃんは古い一軒家で大学生活を始めます。彼女らには明るい未来がある。家族も友達もいなかった小熊ちゃんはカブを手に入れて、いつのまにかたくさんの友達と仲間を得ました。

大学生編があるかどうかはちょっとわかりませんが、あったらまたバイク仲間ができるのかな。

 

あとスーパーカブ、アニメ化するらしいっすね……!スニーカー文庫ツイッターで知ったのですが、改めて帯の設定画を観てスーパーカブの世界観を損なわない、いい絵柄だなあと思いました。

楽しみだなあ、秋田県でも観られる局かGYAOかアベマで観られるかしたらいいなあ。

動く小熊ちゃん、すごく楽しみです。声優さんどなたかなあ。礼子ちゃんや椎ちゃんも楽しみだなあ。

 

次はたぶん錆喰いビスコ5巻及びコミカライズの話になりそうだなあ。