はあ……はあ……(息切れが止まらない)
これを読みました。想像の遥か上をかっ飛んでいた。こんなものすごいライトノベルがこの世に存在することが奇跡だし読めたことは幸せ極まりない。
というわけでネタバレ上等で感想書きます。ちょっと変なテンションかもしれません。ネタバレ嫌じゃ!というかたはここでバックオーライです。
まずはアムリィがすごかったんすよ(真顔)
真言の槍でシシと戦うし、邪悪の権化ケルシンハに意識を乗っ取らせて大暴れするんすよ。えっアムリィってバトル要員だったん……?ってなりました。今までずっとビスコたちに守られる側だったので。
アムリィの大暴れぶりが凄まじくて、語彙がガラガラと音を立てて崩壊しました。
なんというか、最初は弱かった(弱くないけど)キャラクターが成長して戦うっていうゲーム世界みたいなイメージでした。つよつよなアムリィめっちゃいい。
あと新キャラのチャイカ。守り導く巫女さんなのですが言動がちょいちょい荒っぽいのが、錆ビス世界のキャラクターであるなあと。チャイカ周りの隠れ里の人々や北海道内部の謎生物がとても楽しい。せぼね虫とか。北海道に寄生している虫が列車になってるとか楽しすぎる。あとポクポク食べてみたい。
ヒロイン周りで言うとチロルがアクタガワを魔改造して飛んでくる(信じがたい文章ですが事実です)のも「うおおおチロルきたー!!」と叫ばざるを得ない。
シシに関しては、怖い、というか、可哀想、というか、容赦のない現実に傷つけられて、あとがきにあった通り模索しながら進むリーダーなのだなあと……シシ、本当にビスコを兄として慕っていたのだなあ……。
あと北海道が生物兵器でその体内を駆け回って、伝説のキノコを探すというハチャメチャな展開を破綻させずに書く瘤久保先生のパワーたるや。錆喰いが太陽なら月のキノコもあるわけですね。
錆喰いを北海道のキノコ守りたちが「天陽」って呼んでるのを見たとき頭の中にスピッツの歌声と十勝平野が広がった朝ドラクラスタのあなた、握手しましょう(なに)
で、ちびビスコがかわいいんですよ、表紙イラストめっちゃもちもち。もちもちのちびっこなのでアムリィに弟扱いされてしまう。可愛い。
ミロとの軽口の応酬が相変わらず楽しい。ありすぎてカウントしてたら進まなくなるから覚えてはいないのですが、ミロが変化球の冗談言うのがおかしい。
あとミロのお医者さん設定が遺憾なく発揮されててしびれました。アムリィの仙医設定も。
ミロがね、ビスコを信頼して別行動をとるのがすごくいいんですよね……4巻もそうだったけど、信頼しているからこそ別行動ができるというのは友情の見本ですねえ。これが正しい友情だと思うんですよ。
サタハバキが味方になる展開がすごすぎました。アムリィのケルシンハ憑依もすごかったけどケルシンハ以上に話の通じなさそうなサタハバキが!という謎の感動もあり……。
さんざんネタバレしてアレだけどみんな読んで。最後はあのキャラがアレしてナニだから……。このせいで2次創作の計画ストップしたから……。
とにかくやばい熱量でした。北海道の体内の描写や、ビスコがこの世に生まれる前の会話も、すごくいい。ビスコのお母さんはどんな人だったんでしょうか。目は翠色なのかな。
新キャラも登場するし過去作のキャラも大暴れするし、ハチャメチャに楽しくて幸せでした。6巻は再びの決戦になるのでしょうか。期待しかない。
余談ですが、錆喰いビスコって日本が舞台なのに聖地巡礼ができないのが面白いと思います。錆喰いビスコ世界で一番行ってみたいのはやっぱり出雲六塔なのですが、日本にはないんですよね。わたし子泣き幽谷のあたりに住んでるんですけど、筒蛇見たことないですしね……。
アラブの石油王にお願いして錆喰いビスコがテーマの遊園地作ってもらおうという気付きが降ってきました。楽しそう。
近いうちに(きょうかもしれない)コミカライズ1巻の話もしたいなあ。
それでは。