めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

異世界食堂6(犬塚惇平著)の感想

 またしても面白い本を読んだ。

 ヒーロー文庫の公式サイトで見つけられなくて発売していたことをそもそも知らなかったという大ポカをやらかしまして、それでもどうにか買ってきた次第です。先月今月はそれが続いていて、銃夢火星戦記の新刊も発売日当日まで気付かないという。銃夢火星戦記のほうはもう一回読み返したら感想UPしようと思います。てゆか異世界食堂のアニメ化とかぜんぜん知らなかったです……。

 

 相変わらずのオムニバス形式のラノベというちょっと不思議な本です。アレッタかわいい。そして今回も飯テロがすごい。

 異世界食堂、というタイトルですが基本的に逆異世界で、異世界のひとたちが現実世界のおいしい食べ物に興奮するお話です。なので我々の知っている食べ物が出てきます。読んでるだけでお腹空くやつです。

 今回印象的だったのは異世界食堂こと洋食のねこやに集まるひとたちが、忌み嫌われる存在である魔族(アレッタの種族ですね)を、洋食のねこやの中では怖いと思わないことでしょうか。まあ、いろいろとんでもない種族がご飯食べに来るお店ですしね……。

 で、洋食のねこやで店主の姪がアルバイトを始めるのですが、オムライスを食べに来た客を見て仰天するくだり、わかるー! となりました。そらリザードマンが来たらコスプレ食堂でなくなるわな……。

 あとエビの大好きなハインリヒさんとプリンが大好きなヴィクトリアさんのくだりが面白いです。この店好きな食べ物でほかの客を認識しがち。なんかスーパーカブの桜井ちゃんの「ハンターカブのレーコか?!」というのを思い出したりしてました。同じジャンルのものを好きな仲間を推してるもので呼ぶ文化、なんかいいですね。

 ハンバーガーボーイズがラミアの女の子を連れてくる話もいいですね。ハンバーガーボーイズ、ハンバーガーにコーラという最高の組み合わせを推してるのいいなあと思います。ぶれないなあハンバーガーボーイズ……。

 あと雪女さんがアツアツのアヒージョをハフハフするところもよかったです。文字通り命がけ。でもアヒージョおいしそう。

 天津飯のまかないでそもそもカニというものを知らないアレッタにカニとはなんぞやと説明する新人アルバイト・早希ちゃんがいい。カニ、おいしいですもんね。いいなあカニ食べたい。

 

 日本で生きていると当たり前のことが、異世界じゃ当たり前じゃないという当たり前のことを教えてくれる楽しい本でした。おいしかった~。

 面白かったです、オススメです!