めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

異世界食堂5(犬塚惇平著)の話

こっちも読んでました。

異世界食堂 5 (ヒーロー文庫)

異世界食堂 5 (ヒーロー文庫)

 

これすごいっすね。伏線がすごい。以前のキャラクターを上手いこと活かしてストーリーを作っていく。

そして今回も凄まじい飯テロでした……夏だっていうのにおでん食べたい。

とりあえずオトラさんタツジさんおめでとうと嬉しくなりました。次は三人でねこやにくるのかな。

あとこれを読んで気付いたんですけどアレッタはメンチカツさんの家に雇われたんですね。でもなんかメンチカツさんっていうと女の子の名前に見えないな。

それからねこやのドアがそんなやっべえシロモノだと知らなかったのでただただ驚きでした。先代のころのエピソードも盛りだくさんでとてもよい。先代のばあさんが運動会で無双した話もよいw

 

ただ惜しむらくはいささか異世界の描写がうるさいことでしょうか。異世界の歴史とか戦争の話はとりあえず置いといてねこやで現代料理を食べて驚愕する異世界人が見たいんじゃあ……。

シリーズが5冊も続いたので仕方がないのですかねえ。一人一人のエピソードを大事にしたいのはよく分かりますし、飯テロだけじゃストーリーを維持できないのも確かにその通りですし。

 

でも客同士の関係がいいのですよね、ハンバーガー少年たちとテリヤキチキンさんとか。若者と老人が楽しそうにテリヤキバーガー食べてるのは微笑ましい……。パフェさんとプリンさんもよい……。

ねこやホントメニュー分厚そうだな……書いてたらテリヤキチキン食べたくなってきた。

基本的に短編集なのですが客同士に繋がりがあるので大きなストーリーになるんですよね。神々の話はちょっと難しいですが。

おいしいものが食べたいのは異世界でも変わらなくて、ねこやの料理を異世界で再現しようとする異世界人たちの根性がやばい。ついには魔法でねこやのドアを召喚しちゃう異世界人の根性がやばい。

そしてまかないを食べるアレッタとクロがかわいい……アレッタがサンドウィッチを異世界に持ち帰って食べてるのがせつない……。

 

書いてたら牛すじのカレーが食べたくなってきました……。おいしいものは正義……。

 

とても面白かったです。おススメ。