めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

七つの魔剣が支配する Side of Fire 煉獄の記(宇野朴人著)の感想

 すごいライトノベルを読んだぞ。

 あの「七つの魔剣が支配する」の外伝的作品で、ゴッドフレイ統括ことアルヴィン・ゴッドフレイの一・二年生時代を描いた作品です。相変わらずのななつま節全開でありながら、いわばダークヒーローである主人公オリバーでなく、ひたすらにいいやつ全開のゴッドフレイが仲間たちと大暴れします。

 まずカルロスが仲間になるんですけど、本編で退場した脇役がいいポジションにいるのはとても胸が熱くなります。それからレセディ、ティム、オフィーリアが仲間になります。しかし元気にオフィーリアが頑張ってるのを見ると本編の彼女の可哀想さが際立ちますね……。ティムの過去が壮絶だったのもななつま節全開だなあと思います。

 しかしティムは本当にわたしのツボをえぐってくる男の娘だ……。アルヴィンに懐くまでがたいへんニコニコしながら見られます。問題児ばかりの仲間たちですが、うまくかみ合って自警団を組むのが楽しそうです。ミリガン先輩も登場するし決闘リーグのあたりでバチバチにやっていたレオンシオの一党も登場するワクワク感! レオンシオがアルヴィンに固執する理由が完全に恋に落ちたってやつで、続きが出るならぜひレオンシオのクソデカ感情を出してもらえたらうれしいなあと心の中の中学生腐女子が叫んでおりますです。

 しかしアルヴィンがまともに魔法が使えないなか、いろいろな魔法学校の入学試験を受けて、キンバリーだけが最後まで試験をやらせてくれたというの、キンバリーの懐の深さというか底知れない闇を見た気がします。魔法が使えない理由もまさかの方角で、それをクリアしたらあの火力バカのゴッドフレイ統括になるわけですが、しかしどんなことであれ教えることがうまい人から最初に指導を受けるべきなんですよね。最初の先生が悪いとなんでもしくじるというか。

 今回魔に呑まれた先輩もこれまた悲しい過去を背負ったひとなのですが、外伝に出てくるだけだともったいない感じのするキャラクターでした。まあ死んじゃってるから本編に登場のしようがないのですが、キンバリーという学校の育てる魔法使いはいろんな人がいるんだなあと思いました。

 面白かったです、ぜひ続きを読みたいです。

 

 さて、今月はもう確実に買う本はなくなったな……と思っていたら、おとといだったかにヒーロー文庫さんの公式がおじ森の新刊情報を出してきたではありませんか。発売日は今月末ですよ、もうちょっと余裕を持って告知してください……。

 そして発表から日にちが経ってもイーホンくんでおじ森4巻を注文できないので、お問い合わせしてみたら「お探しの商品はこちらですか?」とメールでリンク送ってきやがりました。無事予約できたから怒る必要はないんですけど……イーホンくん、そういうとこだぞ。

 とにかく読書が楽しいです。健康になった気がするー!!!!