めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

七つの魔剣が支配するⅥ(宇野朴人著)の感想

うひゃー、すごすぎて語彙が魔に飲まれた……。

七つの魔剣が支配するVI (電撃文庫)

七つの魔剣が支配するVI (電撃文庫)

 

すごかったです。でもこのラノベすごい勢いで人死にが出るね?!?!

 

今回は生徒会選挙と箒競技と謎の転校生の3本立てでした。

生徒会選挙、ゴッドフレイ先輩の後釜を狙う候補がやばい。レオンシオ先輩やばい。なにこの突如勃発するBL展開……。いやラブじゃないけど……。

そしてミリガン先輩まで立候補してしまうとは。ミリガン先輩、一巻であれだけ暴れたのにすっかりよい先輩になってしまった。いやマッドなのは変わらないけど。

 

で、箒競技が生徒会選挙に利用される展開、なんとも言えず不穏でいいね〜って思いました。あと箒競技の実況をしている生徒が面白いw

今回はアシュベリー先輩の物語が中軸だったんですけど、アシュベリー先輩かっこよすぎてつらいです。アシュベリー先輩は生まれたときから「箒競技の最速記録を出す」という目的で育ったというこれまた重たい展開。箒競技の最速を叩き出したら体が耐えられず死んでしまうというこれまた重たい展開。しかしそこにはモーガン先輩という素晴らしい相棒がいて、挿絵見て涙腺緩みましたよね……。

というか箒競技のシーンの描写がすごくよくできてて、ハリポタのクィディッチを思い出しました。

 

謎の転校生ユーリィのほうは初見「う、うさんくせ〜〜!!」って感じでして、しかし最後に明かされる正体に痺れました。ヒェッ。

オリバーたちがユーリィに抱いた印象が、ある意味ではすごく正しいんですよね。怖いわキンバリー。

 

あとエンリコ先生、自分が死んでも授業が続行できるように自分の意思をインプットしたゴーレムを作っておく、って、果てしなく銃夢のステレオトミーじゃないですかそれ。

先生がたがエンリコ先生やダリウス先生を殺した人間を炙り出し始めるヒリヒリ感がやべえです。ホント殺伐としてるな!!

 

というかオリバーがかわいそうです。前巻ラストの行動のせいで体がおかしくなってしまう、寿命が削れてしまう。オリバーには幸せな人生を歩む権利はないのだろうか……。

いや、仮に幸せな人生があったとしてもオリバーはそれをよしとはしないでしょう。オリバーは目的のために生きている。それを叶えるなら命なんて惜しくないですよね、オリバーは……。

 

今回はナナオちゃんの出番がいっぱいあって嬉しかったです。でもオリバーをもっと推したいなあ。オリバーはきっと幸せなんて望まないですけど、オリバーにだって彼なりのよい人生を送ってほしい。

あとトゥリオくん。トゥリオくんの人望のなさ大好きです。みんなに怪しまれているw

 

とにかくすごく面白かったです!まとまった感想の書きやすいラノベだなあと思います。そこが流行った理由でしょうか。プレゼンしやすいですもんね。

これでようやく追いつきました。新刊楽しみだな〜〜!!ビスコと同じタイミングで出るのかな〜〜!!

 

次はなにを読もうかな。