めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

戦国ベースボール 夢の球宴!地獄オールスター!!(りょくち真太著)の感想

とても面白く楽しみに読んでいたシリーズがついに完結したでござる。

まるで大河ドラマの最終回を観る気分……すごいなあこれは。5年間で20冊シリーズってどれだけの人に愛されたんでしょうか。

 

心のなかでは完全にレジェンドに君臨してるシリーズですけど、それはやはり「歴史」と「野球」という深いもの同士の融合が大きいのだと思います。前の巻のときも言ったかな。

今回はオールスターゲームで、主人公の虎太郎くんは信長と敵味方に分かれて戦うことになるのですが、敵も味方もはちゃめちゃにクセが強い!!想像以上にクセが強い!!

真田幸村は渡し賃を払い忘れてて戻って払いにいくとか徳川家康のしかみスタイルの挿絵とかはちゃめちゃすぎる。あと地獄のアンパイアが果てしなくガバガバなのおかしいw

すごい必殺技が続々と出てくるこのノリがすごい!!上杉謙信のもうモテないやつおかしい!!秀吉の刀狩でナポレオンの不良品の辞書を取り上げるとかどこまではちゃめちゃなのこれ!!

 

ずっと笑ってたんですけど、虎太郎くんの成長が眩しくてとてもよいです。よい野球少年だなあ。

今回は「勝てないのに努力する意味はあるのか?」というわたくしラノベワナビにもぶっ刺さる内容でした。結果だけじゃないのですよ。努力してきた「歴史」なのですよ……(今年の投稿作すべて一次落選という現状から目を逸らす)。

最終巻のテーマである「努力してきた『歴史』」と、このシリーズでずっと扱ってきた「歴史」がかかってるの熱くないですか。熱いですよね、さあ読もう(強引な布教)。

 

なんというか読んでいてメラメラくる作品でした。自分も頑張らねばと決意を新たにする吉宗であった。

でもぜんぜん押し付けがましくないし読んでて素直に興奮できる内容とギャグの連発は見事としか言えないです。ああ笑った。

土方歳三に追いかけられる徳川吉宗を見られるのは戦国ベースボールだけ!しかしここだけ切り取るとなにごとか分からない!!!!

ダジャレと秀吉のおサルネタが激しい。折り返しの四コマ漫画が今回も秀逸、そしてなぜ出てくる明智光秀!!!!

 

マジで大河ドラマの最終回でした。最後虎太郎くんが帰る時縁起でもないことを次々いう歴史上の人物のみなさんマジ歴史上の人物。

そして信長はやはりカッコいいです。最後まで虎太郎くんを導く人だった。虎太郎くんが現実に帰ってきたときもとてもよかった。

 

素晴らしいものを書いてくださったりょくち真太先生、ありがとうございました。イラストのトリバタケハルノブ先生も、最後までかっ飛ばしたイラスト嬉しかったです。

とにかくシリーズ全て最高でした。面白かった〜。でも終わりだと思うとちょっと寂しいです。

 

次は銃夢火星戦記の感想かなあ。それでは。