いやはや今回もすごかった。
戦国ベースボール 迫りくる圧倒的女子力! vs越中イケイケガールズ!! (集英社みらい文庫)
- 作者: りょくち真太,トリバタケハルノブ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/11/22
- メディア: 新書
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今回は越中イケイケガールズというまたしてもハチャメチャなチームとの対戦でした。
まずは球場が「外観がマシュマロ」で「地獄108」の上に立っているという圧倒的な女子力。たのしい。
そして何故か越中イケイケガールズに上杉謙信がしれっと混ざっている、そして試合中に直虎ちゃんが寝返るwとにかく面白かった、ハチャメチャがすぎる!!
というか、わたしはちゃんと元ネタを読んだわけじゃないのでよく知らないのですが、ドラゴンボールネタがめちゃめちゃ混ざっててパロディ文学のていをなしていたという。あとガンダムネタもあったよね??
紫式部のとこは大人に聞いてみようってやつですね。光GENJI。
あと激しく笑わされたのは清少納言のくだりですかね。春はあげぽよ。
とりあえず大笑いしたとこをピックアップするとこんな感じでしたが、お話は虎太郎くんの学校で市の文化発表の出し物を何にするかモメるところから始まります。
女子は演劇、男子はドッジボールがいいとモメるのですが、結局話し合いは平行線で、虎太郎くんはつい勢いで女子に文句を言ってしまい、大好きな美咲ちゃんと喧嘩してしまいます。
その美咲ちゃんがですね、越中イケイケガールズのマネージャーになって、虎太郎くんのピッチングのクセを全部バラしてしまうのです。
試合はものすごい大ピンチの展開なんですけど、今回も歴史の小ネタを挟みながら進みます。
世界三大美女が巨大化したり最初に書いたとおり直虎ちゃんが寝返ったりとにかくまあハチャメチャなんですが、それでも野球の本質はブレないんですよね。そこがすごい。
あと出雲の阿国は同じ著者繋がり(ただし別名義)でいいんでしょうか。
出雲の阿国、出番自体は少ないのですが一人称が同じだったんですよね。アイスダンス指導したり野球やったり出雲の阿国ってスポーツ好きだなあ(違うと思う)。
上杉謙信が越中イケイケガールズにいる理由もちゃんと説明されてるのが歴史って面白いなあと思わせるところですね。そういやおんな城主直虎が放送されてたころ井伊直虎は男だったのではって資料が出てきて話題になったっけ。
とにかく面白かったです、児童書なのでさらりと読めて、読んでる間ずっと笑ってました。最後もすごく良かったです。
あと表紙の折り返しのとこの四コマ漫画まで面白くて腹筋が死にかけました。鯛のてんぷらは映えない(笑)。
小学生のうちに出会いたかったなあ。なにを隠そうこのブログを書いている大きなお友達は来月で三十路に突入するぞ!!愛読者カードで支援しようにも書ける学年がないぞ!!
次回は文豪チームとの対戦だそうで正岡子規が無双しそうだなあと思いました。ワクワク。
話題は変わるんですけどうちの母は図書館に勤めておりまして、移動図書館で小学校の学童保育とかに行くらしいんですけど、低学年の子はまるで字の多い本を借りて行かないそうです。
冷やかしにきてライトノベルのお色気挿絵を見て騒いだり、借りていっても「ポケモンを探そう」みたいな本ばかりだそうで、母いわく「本を読む子は親がちゃんと与えてるから移動図書館にはこない」らしいです。
本を読んで面白いと思う体験って人間に必要だと思うのです。わたしも小学生のころにさくらももこのエッセイを読んで、それでいまレトリック貧弱ライターをやってるわけですし。
戦国ベースボール、子供が読むものとしてはずば抜けたクオリティだと思います。大人が読んでも面白いんだもの。字の本に興味がない子だってちょっと頑張れば読めると思うんですよね。ちょっと頑張って読む読書は楽しいですし。
小さいお友達のみんな〜!戦国ベースボール読んでね!
次はLINEノベルで最近読んだもののまとめになりそうです。