楽しい本を読んだ。
これ、書影には帯がないですけど、帯の主人公のイラストの顔芸だけで面白いのです。作中の挿絵の顔芸もキレキレでしたね……。
りょくち先生の新シリーズというわけで買ってきたのですが、同時刊行の、
こっちは書店に入っていませんでした。きょうパワー・アントワネットの2巻を探しに行くついでにまた探して、なかったら取り寄せようと思います。
ざっくり言いますと、「ニュースサイトを作って活動している小学生が、地獄からやってきた怪人について調べるうちに信長の助手にされたんだが」というお話です。
戦国武将の皆さんがみんな蛮族でとても面白いです。そして戦国ベースボールシリーズと違って、出てくる武将がみんな肖像画の立体版なのです……落書きして遊んだ小学生時代を思い出すこと請け合いです。
主人公の情也くんはウソの噂に踊らされて友達の果報ちゃんを疑ってしまった、という経験から、真実を報道しようと果報ちゃんとニュースサイトを作って、警察に表彰される手柄を上げます。それで、街に怪人が出てるという話を聞いてそれを調べ始めて、今川義元に襲われたところを織田信長に助けられるという展開です。
果報ちゃんの歴史オタクぶりが凄まじい。戦国ベースボールのヒカルちゃんみたいだ。果報ちゃん、まだ小学生だから無理だけどぜひツイッターで大河ドラマの感想ツイートしてほしい。それから果報ちゃん、オタクなだけじゃなくて行動力が抜群なのもいいです。ザリガニ釣りがまさかあの展開になるとは。
あと体操服を着た信長とか猫を拾う信長とか斜め上で面白いです。秀吉が完全にサルなのも楽しい。
それからこれは完全に個人の感想ですが、小学校が学年5クラスなの、都会のひとが書いてるなあ……と思いました。わたしの住んでる日本一高齢化が激しい土地だと、わたしの小学生時代は少人数制で3クラスだったんですよね……。
これ、歴史にちょっと興味のある小学生の男の子なら大好きなやつだと思います。30過ぎのわたしもハチャメチャに面白かったです。
そういえばわたくし、最近体力がなくて文庫本のライトノベルも2日とかに分けないと読めないのですが、どうやら児童書に分類される本は一日一冊読んでも大丈夫みたいです。よかった〜。
とても面白かったです、続刊あるといいなあ。オススメです!