めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

なつぞら第25週の感想

うむむむ、来週で終わっちゃうのか、なつぞら

今週も最高オブ最高でした。すばらしいなこれ……

 

まずは千遥なんですよ。千遥は夫とすれ違っていて、夫はよそに女を作ってたわけです。単純に言って、愛はそこにないのです。

なつたちに「料理屋をやっている、客としてならきても構わない」と千遥は言うのですけど、それで料理屋で繰り広げられる世間話のていを装った近況報告がせつないのです。

千遥は再会した瞬間「あっ幸せな暮らしじゃない」と思わされる表情をしていて、清原果耶ちゃんやべえなと思わされるわけです。そも、千夏ちゃんの子役さん(子なつの子役さんと同じ子役さんです)と八つしか違わない現役JKっすよ。どういうことだ……不幸な母親にしか見えない……。

千遥はかつて「これ以上望めない」結婚をして、そのために兄や姉を捨てたわけです。しかし「これ以上望めない」結婚は破綻し、千遥は千夏ちゃんに「家族を作ってあげられなくてごめんね」というのです。

そして何年も何年も経って、再会した兄姉に料理を振る舞うわけです。小料理屋、といった感じのお店で、〆に千遥の作った天丼が出るのですけど、その天丼がまさしく、咲太郎が作ろうとして作れなかった、三兄妹の父親が作った味なわけです。

三兄妹の父親と千遥の舅は同じ料理屋で修行したのではないか……という説がチラッと出てきます。三兄妹の母親はその料理屋の女中でした。だから、父親と母親が作った天丼と、千遥の舅の作った天丼の味が同じで、千遥が今は亡き舅に料理を仕込まれたその味が同じだったわけですよ。

そして三兄妹と千遥の姑と夫の会議が開かれ、姑の判断で千遥は離婚後も店を続け千夏ちゃんも手元に残ることになります。

ここまでの解決が見事すぎてすごいのです。そして後から訪ねてきた剛男さんによって、千遥が柴田牧場に残していったワンピースが返され、千遥はなつにシャツとつなぎを返します。これでやっと、三兄妹や剛男さんを苦しめていた戦争が終わったわけです……。

 

そしてアニメ制作もすごく白熱します。

外注で上がってきた目玉焼きがおいしそうに見えない、というところにはまってしまったなつは、マコさんにそのシーンの描き直しをしたいというのですが、スケジュールがギリギリだったんでしょう、マコさんは「卵よ?難しいわよ?」と納期とクオリティの問題を示すのですが、単純に妥協しろと言わないあたりに力を感じます。

そして神っちが黙々と目玉焼きを焼きまくり、なつがそれをスケッチし、モモッチが色見本をめくり、とするのですが、それだけでなくキャラクターが匂いを嗅ぐシーンをいれておいしさを演出することになります。

そしてそのシーンは大反響を生むのです……ラピュタの目玉焼きトーストとかそんな感じでしょうか。わたしも子供のころラピュタのビデオをみるたび「目玉焼きパンにのせて食べる!」って言ってやってもらって「あんまりおいしくない」ってなったなあ。懐かしい。

 

今週の見どころは、みんなの戦争がやっと終わったことでしょうか。

信さんも奥原兄妹が元に戻ったことでやっと戦争が終わったわけですし、なつたちも千遥との再会によって長い長い戦争が終わりました。

剛男さんの戦争も、幼いころのなつに瓜二つの千夏ちゃんに会って終わったわけです。

玉音放送で全て終わるわけじゃないのですよね。千遥は戦争で浮浪児になったことを隠すために兄姉をなかったことにしていたわけですから。

 

さて、来週はいよいよ最終週です。朝ドラの終わりって寂しいですね。

おんじは先週の予告でがくりと膝をついたりしていて、さらに草刈さんがあさイチにも出ていて、大往生なされるかと思いましたが違いました。

楽しみに待とうと思います。見届けるぞ〜。