めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

なつぞら第20週の感想

はい。

今週も果てしないエモみでした。

なつと坂場くんは新居にて生活を始めるのですが、坂場くんは家で翻訳の仕事をして主夫みたいな感じになります。富士子さんのレシピを活用して真夏にクリームシチュー煮ちゃうw

坂場くん、不器用ながら頑張ってる感じがすごくいいのです。なつはいい人と結婚したなあと思います。

一方で風車は立ち退き、川村屋は建て替えということになり、咲太郎はもっと亜矢美さんに頼られる男になろうと川村屋のマダムと結婚します。

マダム改め光子さん、咲太郎と仲良く喧嘩している様子がとてもいいのですが、一方で咲太郎と飲み直す亜矢美さんがすごくよくて、なんというか昔雪次郎の言っていた「亜矢美さんは咲太郎さんが好きなんでないのかい」という読みが当たっていたことを察されます。

亜矢美さんと幼いころの咲太郎の様子がちらほら挟まるのですが、亜矢美さんは幼いころの咲太郎に「ここは劇場、母ちゃんって呼んでみな」と咲太郎に言うのです。

このやりとりの分だけ普通の親子より愛が多いわけですよ、なんだこのエモみは。

今週のサブタイトルは「なつよ、笑って母になれ」なんですけど、母になるのは亜矢美さんのことでもあるわけです……亜矢美さんは咲太郎の結婚を心の底から祝うために、姿を消してしまうのです……。

これ、去年あたりにツイッターで流行った、魔女が子供を拾ってきて十年後……っていう、「#魔女集会で会いましょう」っていう漫画のタグと同じシチュエーションですよね。タグの魔女集会の魔女たちはたくましく育った子供に愛され助けられますが、現実はそうならないわけです。むごいまでに。

咲太郎は頼ってほしかった。でも亜矢美さんは、咲太郎のことが親子以上に好きだった。だから嫉妬しないために、咲太郎を祝うために、風車から一人で出て行った。

なんこれ(泣いてる)。悲しい別れのはずなのに、楽しそうに列車で缶ビールを飲む亜矢美さんの笑顔。「笑って母になれ」ですよまさに。

 

亜矢美さんの一連の出来事のあと、アニメの現場では茜ちゃんがおめでたになって赤ちゃんが生まれ、茜ちゃんは仕事をやめてしまいます。契約で働くかやめるかを迫られたわけです。茜ちゃんは辞めてよかったという結論ですが、辞めることに反感を持っていたのに辞めるのがいちばんよかった、ってエグくないですか……。

ちなみに赤ちゃんは「明子(めいこ)」といいます。めっちゃ食べてめっちゃ背が伸びるぞその子(違う世界)。

なつもスタジオで具合を悪くして、調べたら妊娠がわかります。でもなつは働き続けたいと願います。スタジオのみんなと社長室に向かい、出産しても辞めたくない、契約じゃなく正社員で働きたいと直談判するのです。

多分スタジオのみんなは茜ちゃんがいなくなった顛末を知っていたから、なつに働く道を用意したかったのでしょうね。茜ちゃんはなつのifだったわけです。もしなつが先に妊娠していたら、なつには働く道はなかったわけです。

千遥といい夕見子といい茜ちゃんといい、なつの人生は「ありえない幸せ」つまり「ヒロイン補正」でできているということを他のキャラクターと対比する構造、朝ドラのエグい部分をうまく使ってくるなあと思います。

 

さて来週はどうなるんだろう。マコさんが帰ってくるぞ〜。そして北海道のみんなが映ってたけどまさか赤子見たさに東京に乗り込んでくるのか……?

あとLIFE!でコラボコントをやるみたいでワクワクしてます。ナレのなつの父が乗り込んでくるw

公式情報で「内村さんは草刈正雄さんの役をやりたかったそうです」と出ていてやっぱりかwとなりました。去年は秋風先生やってたっけなw

もう20週まで観たのかあ……と気が遠くなりそうです。今年のBK朝ドラ、面白いといいなあ。