久々の読書報告です。
今更ながら手にとって読んでみました。裏世界ピクニック。
やべえなこれ……。
とりあえず一巻しか読んでないのですけど、MISSINGでライトノベルを読み始めた人間としてはもうたまらなく面白くてたまらなくゾワゾワしました。
語り口はライトなのですけど、ネットの怪談(ネットロアというんですね)をベースに作られた世界がひたすら怖い。くねくね怖い。八尺様怖い。きさらぎ駅怖い。時空のおっさん怖い。トイレ行けなくなっちゃうよ!!
理解したら発狂する世界てやばくないですか。古来から人間は世界を理解しようとしてきて、それなのに裏世界を理解したら発狂する。
そして裏世界からかける電話は異言で、裏世界では文字がおかしくなる。人間が世界を認知し理解しようと努力してきたことが、裏世界では危険になってしまう……まさにMISSINGの異界ではないですか。MISSINGに出てくる世界より格段に恐ろしいですけど。
MISSINGの異界はかろうじて人の形をしていましたが、裏世界ピクニックの裏世界は完全に人間の認知を歪ませる力が働いた世界で、そこでは異常が正常なのですよね。うぇっ……そして現実にちらほら割り込みはじめる裏世界のヤバイことといったら。水道から髪の毛ってヤバすぎにも程があるでしょうよ時空のおっさん!!!
あと百合成分がいいのです。鳥子ちゃんかわゆす。小桜ちゃんかわゆす。そして空魚ちゃんの過去ヤバすぎにも程がある。
これは続き読まなきゃないやつだぞと思っています。そして早川書房のちょっと大きい文庫本いいですね。
あとくねくねのくだりでわたしもときどきくねくねしたものが視界に入る体質なので「あれそんなにやべえのか……」とわりと真面目に思いました。
狭義のライトノベルや、漫画ではないシリーズを追いかけるのは児童書の戦国ベースボール以外では初めてかもです。お小遣いがどんどん出ていく……。
MISSINGを読んでライトノベルにハマったので、懐かしさを感じる内容なのですが、MISSINGみたいに暗い表現にしないのがいいですね。軽妙で明るくて。大学生だから裏世界探検の打ち上げもできるし。
空魚ちゃんが鳥子ちゃんのことをウザいと思いつつ好きなのもとても良きです……
というわけで裏世界ピクニック、のんびり追ってみようと思います。楽しみだなあ。