めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

銃夢のノヴァ教授の話

サイボーグ、好きなんですよね。(いきなりなんの話だ)

ドールさんが好きで少々養っているのですが、その人形が好きっていうのもサイボーグ好きと同じ根っこがあるのだと思います。

 

なんの話かといいますと、今月22日封切りのアリータ:バトル・エンジェルの予習のために銃夢の無印のやつを再履修した話です。

わたしが持ってるのは母の実家にあった叔父の蔵書を借りてきたもので、連載当時の物なのでラスト・オーダーに繋がるお話ではなく、ガリィ(映画で言うところのアリータ)がザレムを助けて死んでしまい、そこから生き返って恋人・フォギアに抱きしめられて終わり、というやつです。

この漫画でいちばん好きなシーンは、ガリィがノヴァ教授の罠にはまって平和な夢を見るところでしょうか。ノヴァ教授みたいにイカレた人にも優しさや穏やかさがあって、そういう環境であればガリィの、夢の中ではアリタの、いい保護者たりえる……というifが見られるシーンです。

ガリィはずっと最近の作品である銃夢火星戦記でその出自が明らかになって、生まれたときから全身サイボーグというのの理由が明かされるのですけど、その壮絶なストーリーも銃夢無印があったからなんですよね。ザレムを救って終わりというストーリーは作者の意図したものではないのでしょうけど、わたしはこの、連載当時の銃夢無印のストーリーは割と好きです。頭に花を植えているノヴァ教授が可愛いし(そこかい)

ノヴァ教授という人の思想は異端そのものですし、ラスト・オーダーでやらかしたことも「オイィ!!おまえ、なにやってんだ!!」以外の感想は出てこないのですが、だからこそ、ガリィの夢のなかでメガネを外して語ったこと、それから有名な「熱力学第二法則を憎む!!」というセリフが熱いのです。

ノヴァ教授のやったことはまぎれもなく悪いことで、そこに弁解の余地はないのですが、ノヴァ教授の内に秘めたものの熱さが眩しいのです……いわば知力の化け物なのですけど、ノヴァ教授は「人」なのですよね。脳みそがチップなんですけど。

 

さて、映画のアリータ:バトル・エンジェルにノヴァ教授は出るのでしょうか。脳みそコネコネ。

映画はベクターさんが敵みたいなんですよね。アメリカの映画畑のひとに銃夢がどう映っていたのか、とても楽しみです。あと吹き替え版の古舘さんのモーターボール実況も。

ただわたくし映画を最後に観たのが近所の名画座(うさぎさんがロビーに放し飼いになってる有名なとこ)でバーフバリを観たのが最後で、普通のシネコンの料金にびびってます。ひえ〜。3Dだとメガネ代が……というかメガネオンメガネになるやんけ……(近眼なのです)

でも楽しみです。アリータの映像、銃夢の絵に近いので。

 

さて、銃夢も読み終えたし来月発売の青春敗者の再履修とか村上龍の本とか読もうかな。