めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

七つの魔剣が支配するⅣ(宇野朴人著)の感想

やべえ……やべえよ……語彙が木っ端微塵ですが頑張って感想書きます。

七つの魔剣が支配するIV (電撃文庫)

七つの魔剣が支配するIV (電撃文庫)

 

文庫のほうを貼りたいのに電書になるのなんとかなりませんか。

 

オリバーたちは二年生になりました。今回は彼らの学園生活と、近くの街に遊びに行く様子が描かれます。

しかし愉快な六人組がいつのまにやら「清潔なグループ交際(いつ時代)」みを帯びてきたなあ、と思いながら読んでたらシェラちゃんがえろい。オリバーが前の巻でオフィーリア先輩のくだり、平静を保っていた裏でこんなん我慢してたん?!?!てなりまして、オリバーの精神力の強さにビビります。シェラちゃんはオリバーのことを理解しやすい立場なのでしょうけど、えええこの展開?!ここで?!となりました。

というか、魔法使いは体質を遺伝させて血統をつくるので特異体質のピートとナナオちゃんがそういう意味で狙われているというのヤバすぎやしませんか。だいいちキンバリー校やばいよ、生徒同士の子作りを許可するとか。これは日本のライトノベルだから書ける内容ですね。

 

ナナオちゃんがオリバーに抱く感情が、「好きだ、だから殺し合いたい、殺したい殺されたい」っていうの、一見不可解なんですけど、タナトスが先行してるんですよね。

それでナナオちゃんが魔に呑まれたらどうなるか、カティちゃんが気付くんですよね。ナナオちゃん頼む魔に呑まれないでくれ。

ナナオちゃんは本当に戦い続ける宿命にある子なんですね……。

 

あとガイの成長が著しい。迷宮に美食部と一緒に潜り込んで強くなろうとする。彼はみんなと共闘できるようになりたいのですね。

でも二枚目トマトってなんだろう、魔法農家……謎だ……。

ガイとカティちゃんが仲良くなるのをニコニコして読んでました。いいぞいいぞ。

 

先生がたも相変わらず素晴らしくイカれててよいです。エンリコ先生、魔法版ノヴァ教授だ。バルディア先生の世界を滅ぼすレベルの呪いとかヤバすぎる。同じ部屋の空気を吸うと吐くって恐ろしすぎでは。

先輩がたも愉快です。ナナオちゃんが箒競技で学年が上の生徒と対戦するんですけど、アシュベリー先輩がとにかく強い。ナナオちゃんと一騎打ちで勝つんですから。頑張れナナオちゃん……!

そしてオリバーたちは二年生になったので後輩もいるわけで、テレサ=カルステという後輩がオリバーに表面上子犬のごとくなつきつつもオリバーの隠密をこなすのですが、しかし食べ物を手掴みでしか食べられない(教えられてどうにかナイフフォークを覚える)の可愛すぎてつらいです。

 

なにやら不気味な余韻を残しつつ展開するストーリー、大変面白かったです。

今回は街に遊びに繰り出したときのガイの第一声が「ーーうぉぉーーッ!シャバだーーッ!」っていうのが、そりゃあんな恐ろしい学校に一年いればそうもなるよな……という感じがこもっていてよかったです。

 

キンバリー以外の魔法学校とか、まだまだ続くオリバーの戦いとか、ワクワクしながら読みました。もうちょっとで追いつけるぞ〜。

 

次は何を読もうかな。