令和のライトノベルを読みました。
スニーカーの大賞作、後学のために読んでみようと思って買ってきて読みました。めちゃめちゃ面白かったっす。
まずは主人公の女の子たちが誰一人としてマトモじゃない。主人公のホムラちゃんがいちばんマトモなんですけど、最後まで読めばホムラちゃんがいちばんヤバいやつだとわかります。ホムラちゃんが異世界に転移した経緯が最後のほうに出てくるんですけどまあそれがやばい。
サイコちゃんは名は体を表す子で人体実験がしたいイカれた女の子ですし、ジンさん(さん付けにしないと斬られそうなので)も悪いやつはとりあえず斬るスタイルですし、ツツミちゃんは猛毒で再生能力があるとかいうやばい生き物ですし、プロトちゃんはパワーでなんでもぶっ壊します。その主人公の女の子たちがみんなすごく魅力的なのです!
お話はわりとシンプルな異世界モノなんですけど、主人公たちがすさまじく魅力的だとお話の空気が変わるんだな……と思いながら読みました。
個人的にサイコちゃんが推しなんですけど、サイコちゃんが異世界に来たとき現実では銃で蜂の巣にされていた、というのが好きです。なにをしたんだサイコちゃん。というかホムラちゃん以外のメンバーがだいたいヤバい理由で死んで異世界に転移してるの、これ日本でこんなことが……みたいな感想が湧きます。
あとレトリックが非常に魅力的で、ふせんだらけにしてしまいました。さすがスニーカーの大賞作は違うぜ……という感じです。ライトノベルの潮目の代わりどきなんでしょうかね。
とにかくこれが令和のライトノベルのスタンダードになるのかあと思ってワクワクしました。冒頭がシリーズのラストシーンなので、シリーズ完結まで書籍になるのを期待しています。頼むぞスニーカー文庫。
ツイッターでも人気声優を起用して力の入ったプロモーションをしていて、イラストがキャラクターだけでなく背景もある錆喰いビスコスタイルなの、期待が大きいんだろうなあと思います。そして実際面白かったです。
ラストのホムラちゃんがなかなかにヤバくて「ここからどうなるんだ……?」となりました。楽しいから冒険する女子高生たいへんよきです。楽しいからなにか始めるのはドラえもんの大長編と同じですね。
何度でも言いますけどこれが令和のスタンダードなのかーと思うとすごい時代だなあと思います。タイトルが長いのが難ですかね。魔王城がコンガリ焼け落ちるのを楽しみに待とうと思います。
面白かったです、オススメです!