はい。
なつぞらの第2週の感想です。第1週に引き続き素晴らしいドラマです……。
確か最初に感想をブログに書いたのが第4話だったと思うんですけど、そのあと、なつは東京の孤児院にいる兄に手紙を書くのですが、兄と妹恋しさがきわまり、なつは第6話で十勝から脱走しようとするのです。
ぼろぼろの服を着て帯広の闇市で靴磨きをし、なんとか東京にいくお金を稼ごうとするのですが、なつはあっさり警察に保護されます。帯広の警察は優しくなつを保護しようとするのですが、そのときなつの頭をよぎったのは上野の浮浪児狩りでした。回想シーンで逃げ惑う浮浪児たちは警察を恐れていたのですが、あとからツイッターで知った「当時の浮浪児狩りは街をきれいにするためで、施設に入れられるのはとても幸運で山に捨てられることすらあった」という情報でなるほどと納得しました。
帯広の警察はなつのような戦災孤児のずるさに慣れておらず、なつはトイレから警察署を逃げ出します。
そして柴田家の人々は、なつがいなくなって、真っ先に菓子屋の雪月に向かうのですが当然いません。警察に行ってみろと警察に行くと逃げたと言われます。そこで泰樹おんじの野生の勘で川辺に向かいます。
なつは川辺で、クラスメイトの天陽くんと出会います。天陽くんは魚釣りをしていました。この魚釣りも後々「なんて過酷な……」となるので忘れちゃいけません。
なつは天陽くんに「家族と帯広に買い物にきた」と嘘をつくのですが、天陽くんは「じゃあ明日学校で」と、なつの嘘を見抜きます。
なつは魚を焼きながら、戦死した父親が柴田家の婿養子・剛男さんに託した手紙を読みます。手紙には父親が書いた家族の似顔絵があって、それを見てなつの世界がアニメになります。家族で手を繋いでお祭りを見に行く、そんな白昼夢を見ます。
そこに、柴田家の人々がやってきます。そこでやっとなつは「どうしてわたしには家族がいないの」と泣いて怒ることができるのです……。
それからまたみんなで雪月さんでアイスを食べます。そして泰樹おんじはバター作りをしようと言います。バター回のじゃがバターとホットケーキが死ぬほどおいしそうなんですが、ホットケーキは小麦粉でなくふすまで焼かれ、かかっているのもハチミツとかでなくビーツを煮詰めたシロップで、「戦争はあかん……」と観ていて思いました。
学校でアニメ映画（作中では漫画映画と呼ばれました）が上映されて、なつは決定的にアニメに出会います。
そして天陽くんの家がすごく貧しくて、畑として国に充てがわれた土地は痩せていてなにも育たないことをなつは知ります。具体的には描かれませんが、おそらく魚釣りをしていたのは食べるためだったのでしょうね。
それを泰樹おんじに話すと、無理だ、土が悪すぎる、と断られるのですが、「天陽くんは土に克とうと頑張っているのにだれが報いてくれるのか、頑張れば報われると言ったのはおじいさんじゃないですか」と、なつは憤ります。それはなつが幸せだからですよね。
それできょうの回は天陽くんの家の話なのですけど、泰樹おんじは「本人の意見」というものを大事にする人でした。大人の勝手で離農しようとする天陽くんの両親に、「大人の事情なんて糞食らえだ」と言うのです。泰樹おんじカッコイイ……。
そしてみんなで、天陽くんの畑の切り株をどかし、水をひいて土を改良し、泰樹おんじは天陽くんに若い馬を与えます。代金は馬が働いて稼いだら、と言うのです。すごいやさしみだ……。
そして九年後、荒地だった土地にはジャガイモが茂り、イケメンに成長した天陽くんと、広瀬すずに成長したなつが出てくる、というのが第2週のあらすじです。
一週間ぶんのあらすじだけで1500字近く書かせるとはなんと濃ゆいストーリーだ…
なつぞらはとてもストーリーが濃密でセリフもいいのです。風景もきれい。
今週も泰樹おんじがすごかった。荒地の切り株をどかすシーンなんて真田丸の上田城合戦のごとし。ツイッターでは「なつぞら丸」というタグまでできるという。
あとホットケーキとじゃがバターの飯テロがすごかった。その日の我が家の夕飯はもちろんじゃがバターでした。
あとなつが初めて怒るシーンの切なさ悲しさがすごかった。（語彙）久々に涙出るレベルで泣きました、あれはせつない。
子役さんとお別れだと思うとむちゃくちゃ寂しいです……子なつがすごく可愛かったので。
あとこれもツイッターがソースなのですが、泰樹おんじがかつて世話になった晩成社のリーダーである依田勉三という人は大名武田家と繋がりがあるそうで、泰樹おんじは真田昌幸から転生しても武田についたのかというツイート見て大笑いしましたw
はあ……六花亭のバタサンド食べたい。来週も楽しみです。
