はい。すごく感想の書きにくい読書をしました。
これです。
4巻は本屋さんになかったのでAmazonで買い物するついでにポチりました。5巻は本屋さんで買いましたー。
まず言いたいのは、この子供向けに見える漫画が、凄まじい完成度であることです。
ちゃんと短いエピソード一つ一つに起承転結があって、しかも着地するところがデタラメに面白い。なんだこれは。星新一のショートショートに勝るとも劣らないクオリティだぞ。
それを毎月6本考えて絵にしていた藤子・F・不二雄先生の凄まじさよ。天才かよ……。
あとすごくどうでもいいんですけど、のび太くんがジャイ子と結婚してもしずかちゃんと結婚してもセワシくんに繋がるというの、最近聞いた過去を変えても未来は変わらない説ですよね。まあその説に従うとのび太くんがどう頑張っても野比家が貧乏なままになっちゃうんですが。
特に面白かった話をピックアップするとですね、4巻は「のろいのカメラ」がぶっちぎりで面白かったです。ジャイ子がただの悪ガキだ。あとスネ夫への反撃がキレキレでした。
それから「月の光と虫の声」な!これもラストが激しく良かったです。ドラえもん世界では強欲なものは滅びるのだ(滅びてない)。
「メロディーガス」はしずかちゃんの「ヘ長調ね」が秀逸すぎました。
「おばあちゃんのおもいで」はせつなさがすごいです。のび太くんのおばあちゃんがもし小学生現在まで元気だったらのび太くんはもっと成績のいい子だったんじゃなかろうか。
5巻の「のろのろ、じたばた」ののんびりすぎるのび太くんすごく面白かったです……東方プロジェクトの2次創作イラストでのび太くんがチルノになってたやつの元ネタだ……。
「地球製造法」のラストがすごく好きです。のび太くん潔い。
「わすれとんかち」は発想が面白くて好きです。ミステリ味ですね。
「ドラえもんだらけ」、発想がすごい……。
「つづきスプレー」の背中に尺をつっこむ聖徳太子が面白いです。
「ぞうとおじさん」は「かわいそうなぞう」を幸せにしたストーリーですごくすごく好きです。あと軍人に「戦争ならだいじょうぶ。もうすぐ終わります。」「日本が負けるの。」って言っちゃうドラえもんとのび太が面白すぎてですね。この時代は戦争がまだ身近だったんですね……。
とまあ、こんなかんじです。冒頭で「感想の書きにくい読書」と書いたのはひとつに繋がったストーリーじゃなくて短編集だからです。難しい〜〜〜〜!!
とりあえず三十代の目標その1「ドラえもんを全巻揃える」がちょっと進みました。いぇい。
現在いろいろ積ん読が溜まっているので今月も頑張りたい所存です。ああ〜銃夢火星戦記読まなきゃ……(来月新刊出るのにストーリーを忘れている)。
次はなにを読もうかな。