めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

公務員、中田忍の悪徳5(立川浦々著)の感想

 やべえ本読んだ。

 アリエルちゃんが表紙でひとりぼっちになっている衝撃的な表紙と同じ、衝撃的な内容でした。まあ毎回衝撃的なんですけど、このシリーズは……。

 今回はアリエルちゃんが外に出て、中田忍の学生時代の仲間であるトビケンのみなさんとバーベキューしたり、みんなで魔法少女アニメを観たりする楽しい展開から一転、アリエルちゃんの過去が語られます。というか、アリエルちゃんがそれを語る語彙を手に入れて、自ら過去を語る……という展開、すごくショッキングでした。

 このアリエルちゃんの過去が前提となって、アリエルちゃんが中田忍たち人間を大事な友達や家族と認識している展開がとてもよいです。異世界エルフ関係者唯一の未成年者である環ちゃんが、子どもだからこそできる手段でアリエルちゃんを救おうとする展開熱すぎませんか。

 あと中田忍がどんどん人の心を得ていくのもなんというか胸が熱い。そして少しだけ語られる中田忍の不穏な過去。この先のストーリーで中田忍自身の過去も表に出るのでしょうか。怖いけどすごく楽しみです。なにがどうなったら中田忍が出来上がるのか大変気になる……。

 そろそろ勇気を出してこのラノ開くか……と思えてよかったです(なんとまだ開いていないのである!)。

 

 で。

 この「公務員、中田忍の悪徳5」が発売になった2022年12月20日は、わたくし金澤の33歳の誕生日でして。

 いままでタメだった中田忍の年齢をアッサリ追い抜いてしまったなあ……と思っていたら5巻の中で中田忍の誕生日が来てまたタメになりました。なんだこの中田忍との縁。

 あとすごくどうでもいいんですけど義光のいにしえのインターネットしぐさが年齢を直視させられて「ひい」ってなります。義光、ふつうにしゃべれば常識人なのになぜチャットになると顔文字を連打するのか。それでマイルドになっていると思っているのか。それから魔法少女のくだりの挿絵の一ノ瀬さんはかなり「おわ?!」となって衝撃的なのでみんな読んで。

 見開きでイラストになっているアリエルちゃんの過去、悲しすぎて震えました。みんな読んで。面白いから。

 それからトビケン、いまやってる朝ドラ「舞いあがれ!」の人力飛行機編を思い出します。人力飛行機編のみんなみたいに中田忍が人力飛行機やってたのかな、と思うと微笑ましい。中田忍みたいに一枚も笑っている写真がないのはどうかと思うんですが……。

 

 さて、頑張って人生初のガチ電書(青空文庫アプリはノーカンですよね)の「剣と魔法の税金対策」最終巻を読まねば。読み終わったらすぐ「じょっぱれアオモリの星」が出るぞ。まあことし中に本屋さんに入るかちょっとわかんないですけど。

 今年も余裕があったら読書の振り返りをしたいなあ。200冊行くかどうかのチキンレースなんですけど。

 中田忍5巻、面白かったです。続きが楽しみだなあ。