めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

公務員、中田忍の悪徳2(立川浦々著)の感想

 また面白い本を読みましたぞ。

 ついこの間一巻がでて衝動買いして「超おもしろなんじゃこりゃ!」となった異世界コミュニケーション物語の続編であります。いやあぶっちぎりで面白かったっす。

 今回は異世界エルフのアリエルちゃんがちょっとだけ言葉を覚えたり、謎の幼女(※裏ピの霞ちゃんみたいな得体の知れないものではありませんが)が現れたり、相変わらず中田忍が「お、お前が人類代表でいいのか?!」となるお話でした。

 アリエルちゃんについて地の文でたびたび「かわいい。」って出てくるのがかわいいです。アリエルちゃん、光る埃を生み出す謎の魔法をつかったりしてめちゃめちゃかわいいです。あとアリエルちゃんと由奈さんの口絵、尊い

 あと忍がアリエルちゃんのためにせっせと食材を買ってきて料理したり洋服をプレゼントしたりする忍らしからぬ優しさを披露するんですけど(由奈さんにも)、この物語はやはり忍の成長をハラハラしながら見守るお話のようです。

 だって「いまどきの小学生は魚は切り身で泳いでいると思っているらしい」ということを思い出して、アリエルちゃんにシャケのムニエルと魚のシャケについて説明するんですよ。すっごいんですよ。そして昆虫図鑑を喜んでもらえて、次に買ってきたのが寿司図鑑(まあその詳細な理由については読んでいただければ)なんですよ。思考の飛躍がとんでもない……。

 謎の幼女のほうは謎でもなんでもないのですけど、「忍に義光以外の友達いるの?! っていうか大学でそんな楽しそうなサークルやってたの?!」ってなるのでぜひ読んでほしい。

 

 とにかく面白くて読みやすくて、とてもよかったです。最後めちゃめちゃヒキの強い終わり方をしたので、ぜひ皆さん買っていただいて続編が出るように共に祈りましょう。一巻も今回も表紙の主人公が死んだ魚の目をしていてとっつきにくいかもしれませんが、とにかく読んでみてほしい……。

 分厚かったんですけどとてつもなくサラサラ読めて楽しかったです。最後の先が気になって仕方がない……。アリエルちゃんどうなっちゃうの……こわい……。

 アリエルちゃんに戸籍を与えたいと思う忍、アリエルちゃんが人間に近い生き物だと判断してアリエルちゃんが人として認められて幸せになるべきだと考える忍、あんな人間代表やべーやつだったとは思えなくて痺れますよ。

 ちなみについこの間、わたくし中田忍とタメになりました。ハッピーバースデーわたし。

 

 面白かったです、オススメです!