めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

七つの魔剣が支配するⅦ(宇野朴人著)の感想

 すっげえ遅くなりましたがどうにか六月中に読めてよかった。

 なんでここまで遅れたのかと申しますと、図書館にお願いしていた「実力も運のうち」「三体Ⅲ」「イヌは愛である」と、早川書房の分厚い本に行く手を遮られていたのです……。しかもどれもめちゃめちゃ面白いし、なんせ図書館の本なので読まないと期限があるという。

 

 で、六月もまもなく終わりのきょうどうにかこれを読めたわけですが、しかしアクションがすごい。魔法と剣で戦ってるシーンが続いてゾクゾクしました。

 キンバリー校では決闘リーグが開かれて、オリバーはナナオちゃんと変な転校生・ユーリィとチームを組んで戦うのですが、出てくるライバルたちがナナオちゃんを徹底にマークしてきます。これだけでナナオちゃんが桁外れの戦闘力と分かるしかけ。上手いな〜。

 しかしオリバーのチームが他のチームの総攻撃に遭うのを切り抜けるナナオちゃんのやわらか頭がとてもいいです。で、オリバーのチームは初戦を勝ち抜きます。

 カティちゃんとガイとピートも次の試合で登場するんですけど、残念ながら負けてしまいます。でもヤバい戦場に出ないで済んでよかったという気もしますね……。

 

 高学年は予選からヤバすぎてこの学校ほんとに学校なん????となりましたです。この決闘リーグは教師殺しの犯人をあぶり出すのが目的なんですけど、まさかのバネッサ先生登場でヒィとなりました。

 バネッサ先生ハチャメチャに強い。化け物だ。決闘リーグでは生徒を死なせないようにはなってるんですけど、死なせないのラインが「脳と心臓が無事」ですから。なにこれ怖い……。

 

 すごく面白いバトルラノベでした。いろいろ面白いキャラクターが登場してワクワクです。いやワクワクしてる場合じゃないのですが。

 ゴッドフレイ総括のベストを尽くした寒いギャグとかオリバーの反省会とか、笑いどころもいろいろあってサービス満点でした。しかもとても読みやすい。

 いろいろ考えてたんですが、前の巻でオリバーの寿命が削れてる描写があったじゃないですか。オリバーは復讐のためとはいえ教師殺しをしているわけで、目的の達成には代償が必要ということなのかなあと思いました。でも、復讐ということはオリバーは基本的に被害者で……うむむ難しい。

 とにかくすごく面白かったです。決闘リーグがどうなるのかワクワクして次の巻を待とうと思います。