はい。長かったドラえもん大長編ジャーニーも終点まで来ました。異修羅Ⅳの感想じゃなかった。
まずはこれ。
なんとも痺れる面白さでした。
人間や機械を乗っ取る体のない生命体との戦いってガチのSFではありませんか。みんなで銀河を旅するミステリートレインに乗るワクワクストーリーからのガチのSF。そして遺憾なく発揮されるのび太くんの射撃。
大長編になるとかっこいいことを言うのび太くんかっこいいです(語彙力)。それから未来にもスネ夫みたいなやついるんですね、なんというか……。
遊園地の小惑星、すごく楽しそうです。行ってみたい。
つぎはこれ。
F先生の遺作なんでしたっけ。表紙の絵が微妙にF先生と違う気がします。
のび太くんたちが小惑星で楽しい街を作るというドラえもん節全開の出だしから、脱獄犯がその惑星に忍び込む想像の上をゆく展開。そして脱獄犯が増えてしまう想像の上をゆく展開。
のび太くんが崖から落ちたところを「種をまく人」というのが助けてくれるんですけど、「種をまく人」という言葉、なんとなく記憶にあるんですよ。金色に光ってるとことか。奥付を見たらわたしが小学校低学年のころのやつだったので、当時はまだ地元にあった映画館で観てる可能性があります。ストーリーは覚えてなかったのですが。
すごく楽しいお話で、ぬいぐるみの動物たちがかわいいです。ジャイアンのゴジちゃん……。チンパンジーのぬいぐるみがものに命を吹き込むネジを持って地球にいって、某フライドチキンのおじさんとか小便小僧に命を吹きこんで連れ帰るのすごくおかしかったです。そしてそれが伏線だったとは……。
ドラえもん大長編のすごいところはやはり楽しいことからお話が展開するところだと思うんですよ(ろくろを回す)。のび太くんたちが楽しいことをしていると知らぬ間にピンチが迫ってくるってやつ。のび太くんたちが、それを機転をきかせて解決するっていうの、本当にエンタメとしてお手本にしたい。
さて、これでF先生の描かれた大長編はコンプしました。この先はとりあえずいいかなと思っております。本棚がキャパシティオーバーになってしまう。
コツコツ本編も集めてるんですが、しかし感想を書きづらいスタイルの漫画なのでとりあえず感想を書くことは考えていません。でもすごく面白いです。
それでもドラえもんは藤子・F・不二雄という偉大な漫画家の、たった一部の作品でしかないのですよね。というかとりあえず予告で机の引き出しから何か出てくるよ、すごく面白いよ!とだけ適当に予告して、何十年も愛されるドラえもんを生み出すとはどういうことなんでしょうか。
以上!ドラえもん大長編でした!