めんどくさがりの自分の尻を叩く読書ブログ

読書は好きだ。だがめんどくさい。だけれど面白い本を読みたい。だから感想を書いて尻を叩くというブログ。

七つの魔剣が支配する(宇野朴人著)の感想

はい、久々のふつうの感想であります。

今回はこれ。三体IIじゃなかった。

七つの魔剣が支配する (電撃文庫)

七つの魔剣が支配する (電撃文庫)

 

なんすかこれめっちゃ面白いじゃないですか。やはりこのラノで一位獲ったのは伊達じゃない。熱量の凄まじさに語彙を失うばかり。

 

非常にざっくり言うと「殺伐としたハリポタ」です。魔法学校が舞台です。

いま自分がGAに投稿すべく書いている作品が、広義の魔法学校モノなので、ネタかぶりしてないか気になって読んでみたのですが、ネタかぶりするわきゃないわなこりゃという感じでした……。

破壊力抜群のストーリーで、キャラクターがみんな可愛くて、もう……もう……愛してる……という感じです。

おそらくイギリスと思われる国の魔法学校が舞台なのですが、そこに入学した一年生たちが主役で、主人公のオリバーは同じく一年生の東方からの留学生・ナナオと出会います。ナナオはガチの武士の娘(朝ドラ「まんぷく」の鈴さん的なやつでなく戦国武将な感じ)でして、片手剣を使う魔法学校に日本刀を持ってやってきたのです。

ナナオの強さが凄まじい。オリバーと模擬戦で戦い殺し合いたいと思うまでオリバーと惹かれ合うさまは凄まじいの一言につきる。

ほかにもカティちゃんが優しくて可愛いし、シェラちゃんはいい感じに解説してくれるし、ガイくんは一発芸で爆笑させにくるし、ピートくんはどう見ても男ハーマ●オニーなんですよ……。

そして先輩がたがヤバイのです。常識的な先輩ももちろん出てくるのですが、ほぼイカれた人ばかりで、後輩を文字通り殺しにかかるような先輩が続々出てくるのです。まだホグ●ーツのほうが平和だよな……。

しかも入学してすぐ「ここの生徒は二割死ぬ」って言われるんですよ、これ学園というよりバトロワではないですか。

ここから主人公たちがどう生きていくのか、ものすごく楽しみなので、ゆっくり追っていこうと思います。

あとタイトルの意味がすごく深いです。最後の最後で主人公がやったことがこれから先どう繋がるかワクワク(いやワクワクできる楽しいシーンではないけれど)するんですよね。

 

わたくし、「面白いだろ〜すごく面白いだろ〜、なんとまだまだ続きがあるぞ〜!!」って一巻でやられるとわりと(´・ω・`)の顔になるんですけど、この「七つの魔剣が支配する」は、素直に続きが読みたくなるやつでした。

勉強のために読んでみようと思ったらめっちゃ面白いってこれは明らかに錆喰いビスコと同じパターンだ。ビスコとは違うタイプの、理詰めでくる熱量だったんですけど、こっちのほうが勉強しやすいかもです(なんせビスコは「すげー!やべー!すげー!」になるタイプの面白さなので……)。

 

なによりナナオちゃん可愛いんですよね。学校の噴水で水垢離しちゃう。めっちゃ食べる。戦う女の子大好きです。

しかし錆喰いビスコといい空飛ぶ卵の右舷砲といいスーパーカブといい、わたしカッコイイヒロイン好きすぎか??

書いてたらビスコ6巻読みたくなってきました。また近いうちにメモだけじゃなくてちゃんと感想書きます。瘤久保先生がツイッターで「錆よりキノコが強すぎたらキノコ病になる」っておっしゃっててふむふむとなったんですよね。

 

とにかく「七つの魔剣が支配する」、面白かったです。おすすめです。