ひゃーどうぶつの森が楽しすぎてブログサボってました。というわけで今回はコレです。
やっぱりハチャメチャに面白かったです。このシリーズの強みは歴史と野球という広がりの大きいテーマの組み合わせなのではと思います。
キャラクター紹介のページをみると葛飾北斎のインパクトが強すぎます。野球老人卍……。
道後ボッチャンズは文豪とかいわゆる文化人のチームでして、もしベースボール暗死苦に勝利したら国語の授業を倍にするということを企んでおります。
そして虎太郎くんの友達、高臣くんは道後ボッチャンズの面々にサインをもらいに行きますwというか虎太郎くん文学に興味なさすぎw
で。道後ボッチャンズのなにが怖いかというと、夏目漱石には「守護霊」という名目で正岡子規がセットになっていて、ピッチングは二人で投げるので球威が倍、バッティングも二人で打つのでパワーが倍……という訳の分からない必殺技が怖いのです。
てか死んでるくせに守護霊とはどういうことだ。訳がわからないぞ。いままでで一番カオスな展開かもしれない……。
芥川龍之介が守備に蜘蛛の糸を使うとか松尾芭蕉忍者説とか、なかなか元ネタを探し始めると楽しい展開でして、秀吉がセリヌンティウスにされてしまうのも笑いましたし、毛利元就がシェイクスピアの必殺技でジュリエットにされるシーン、めちゃめちゃ笑いました。
正岡子規が七五調で喋るのもとても面白いです。書くの大変だったろうな……。
で、セリヌンティウス状態の秀吉が解放されて、三英傑のホトトギス作戦が炸裂する……という展開は「ヒェッ」ってなりますよね。ここは実にシビれるので読んで欲しい。
あとカバー折り返しの四コママンガの四コマ目の鬼二匹は著者とイラストレーターさんではないか、と妄想してます。
なにより笑ったのは著者紹介で好きな作家をりょくち先生もトリバタケ先生も挙げておられるのですが、りょくち先生が自分の別名義の「つるみ犬丸」を挙げているのにすげー笑いました。それは反則だよ……小学生につるみ犬丸名義の本はちょっと難しいよ……w
それから帯に全員プレゼントの見えない字を書いてライトで照らすと見える!っていう面白アイテムが載ってるんですが、学年書かなきゃないので諦めました。戦国ベースボール、小学生で出会いたかった……。
コロナウイルスで自粛自粛の世の中ですけど、本を読んでいる間はそういうのを忘れられていいですね。
わたしは実質自宅警備員なので、公共の場所ってあんまり行かないんですが、オリンピックが延期になるって恐ろしいことですよ。自分に関係ないと言っている場合じゃない。
どうか早く収まってほしい。収まるまでみんなで本読もうぜ。