児童書っていいっすね……夢とロマンが詰まっておる……
戦国ベースボール 恐るべき反逆者たち! vs島原レジスタンス! (集英社みらい文庫)
- 作者: りょくち真太,トリバタケハルノブ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/07/19
- メディア: 新書
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きょうの感想はこれです。やべえぞこれ。ぶっちぎりクセ強めのチームが相手でした……。
菅原道真、武田◯矢ですよね???(いきなりそこか)
あとキャラクター紹介ページの藤原薬子の紹介文、山本リ◯ダですよね???(そこか)
ホント今回クセがすごすぎてずっと笑ってました。大塩平八郎の必殺技ひどいし由井正雪はガバガバだし、大石内蔵助は某アイドルグループだしで、ひたすらおかしくて。
天草四郎が天国から派遣されてるっていうのもなかなか面白いなあと。天使に囲まれてるとかまさに天草四郎ですね。天草四郎、キリスト教的価値観で言えば「御国に凱旋する」ってやつですしね……。
戦国ベースボールの楽しいところはたまに賑やかしみたいな選手が混ざってるとこなんですけど、今回のネタ枠は平将門でしょうか。のろい(笑)
あと菅原道真のたたりが虎太郎くんになんの効果もないのがおかしかったです。
テーマとしては、「勝てないと思う相手に戦う前から諦めてはいけない」というのが軸でしょうか。虎太郎くんは現世で練習場所を中学生にとられてしまって、仲間の高臣くんは大真面目で中学生と野球で戦う気なのですけど、虎太郎くんは「無理だ……」と諦めかけているわけです。
そこで地獄で島原レジスタンスと戦うことになって、圧倒的な力に押されて、でも彼らがどうして立ち上がったのか、「負けない」とはどういうことかを悟るのですが、それがまたよいのです。
戦う前から諦めてはいけない。大事です。それを正面から堂々と書けるのは児童書の醍醐味ですね。戦う前から諦めてはいけないというのは、ラノベワナビをやっているわたしにもグサグサ刺さる言葉でして……。
どんなことでも始める前から諦めていたら諦めた以上の結果は出ないんですよね。新人賞は投稿しないと落選すらしないんだからな!!覚えとけよわたし!!
あとやっぱり歴史上の人物の逸話が楽しいです。由井正雪ガバガバすぎる。名前すら知らなかったけどめっちゃ好きになりました、由井正雪。
あと上田合戦の話は真田丸ファンとして頭の中であのシーンが再生されましたよね。ロマンだ。
毎回サル扱いされてる秀吉が西郷さんの犬のツンに追いかけ回されるの、いろんな歴史上の人物がごっちゃで出てくる夢のオールスターって感じでいいですね……。
最後の助っ人は血がたぎるやつです。ロマンだ。
戦国ベースボールは毎回、最初になぜ武将たちが野球をしているのかの説明が入るのですが、この設定のおかげで夢のオールスターが実現するんですよね。すごいなあ。
そして信長が毎度カッコいいのです……信長すきだ……。信長がまさに信長のキャラクター造形でとてもよいです。
さて、戦国ベースボールの次回作は女の子チームだそうですが、これまたやたらクセの強いチームになりそうでワクワクします。秋が楽しみです。
卑弥呼がチート技を使ってくるのは以前の作品であったのですが、その卑弥呼がまた登場するようでとても楽しみです。紫式部と清少納言のコンビ出てくるかな……?
アラサー女わたくしもワクワクしながら次を待っておりますです。
さて、今週中に空飛ぶ卵の右舷砲3読めるかな。楽しみ。
それから来月は感想を書く本が少なそうなので再読や考察がメインになりそうです。お許しを。